大谷翔平、ハンク・アーロン賞を初受賞 日本人初の快挙で今オフ11冠フィニッシュ
「オールMLBチーム」では先発投手、指名打者部門でファーストチーム入り
メジャーリーグ機構(MLB)は16日(日本時間17日)、卓越した打者をファン投票などで選出するハンク・アーロン賞の受賞者を発表し、ア・リーグではエンゼルスでプレーした大谷翔平投手(現ドジャース)が初めて受賞した。日本選手としても初受賞。ナ・リーグはブレーブスのロナルド・アクーニャJr.外野手が選ばれた。
大谷は今季リーグ最多44本塁打を放ち、日本選手初の本塁打王を獲得した。右脇腹を痛めて9月の約1か月を欠場したものの、リーグ4位の打率.304、95打点、20盗塁をマーク。OPS1.066は両リーグトップだった。
ア・リーグではコーリー・シーガー内野手、マーカス・セミエン内野手、アドリス・ガルシア外野手とレンジャーズ3選手、ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手ら9選手が最終候補選手だった。3年連続で最終候補入りしていた大谷は、デレク・ジーター氏やデビッド・オルティス氏、アルバート・プホルス氏らで構成される選考委員会、ファン投票で初選出となった。
今季はメジャー史上初となる2度目の満票でア・リーグMVPを受賞した。本塁打王を獲得し、打撃のベストナインに相当するシルバー・スラッガー賞(アDH部門)を2年ぶりに獲得。年間で最も活躍した指名打者に贈られる「エドガー・マルティネス賞」に3年連続で選出された。
エンゼルスの最優秀選手、ベースボール・アメリカ誌の年間最優秀選手、選手間投票で選ばれるア・リーグ最優秀野手に選ばれ、プロ野球の発展に大きく貢献した野球人に贈られる正力松太郎賞の特別賞も受賞した。この日発表された「オールMLBチーム」では先発投手、指名打者部門で共にファーストチーム入りした。今季の表彰はこれで終了し、今オフは“11冠”となった。
大谷は今オフに初めてFAとなり、ドジャースとプロスポーツ史上最高額と言われる10年総額7億ドル(約995億円)の超大型契約を結んだ。9月に右肘手術を受け、来季は打者に専念する。ロサンゼルスの地でどのような活躍を見せてくれるのか。
(Full-Count編集部)