72歳まで年俸1.7億円…史上最悪の“後払い” 大谷翔平で再注目の驚愕契約

ボビー・ボニーヤ氏(ブレーブス所属時)とドジャース・大谷翔平【写真:Getty Images、ロイター】
ボビー・ボニーヤ氏(ブレーブス所属時)とドジャース・大谷翔平【写真:Getty Images、ロイター】

大谷は40歳から50歳の間に、総額6億8000万ドル(約990億円)を受け取る

 大谷翔平投手がドジャースと結んだ10年総額7億ドル(約1019億円)の契約は、約97%にあたる6億8000万ドル(約990億円)が“後払い”という形となったことが注目を集めた。チームの補強戦略に影響することのないよう、来季から2033年までは年俸200万ドル(約2億9000万円)でプレーする。

 NPBではなかなかない契約方法だが、MLBでは珍しくない。マリナーズでプレーしたイチロー氏も、引退後に毎年500万ドル(約7億3000万円)、総額2500万ドル(約36億4000万円)を受け取るという契約を結んでいた。

 この後払い方式の契約で、「史上最悪のスポーツ契約」「悪名高き契約」と呼ばれるのがメジャー通算2113試合に出場したボビー・ボニーヤ氏がメッツと結んだ契約だ。

 ボニーヤ氏は1年590万ドル(約8億4000万円)を残してメッツから放出され、2000年にブレーブスへ。当時メッツのオーナーだったフレッド・ウィルポン氏はボニーヤに対し、投資絡みの経営戦略により、この590万ドルをすぐに支払う代わりに、年率8%の金利を乗せ、2011年から25年間、120万ドル(約1億7000万円)を支払うことを提案。その結果、ボニーヤは72歳までに計約2975万ドル(約42億3000万円)を受け取ることになったのだ。ボニーヤ氏は現在60歳で、メッツの支払いはまだ10年以上続く。

 大谷の契約に際し、ネット上では「(大谷の契約は)利子がないから、ボニーヤは依然最高の契約だ」「ボビー・ボニーヤはオオタニにバトンを渡した」「現代のボビー・ボニーヤ契約」などと、ボニーヤの契約を思い出す声が上がっていた。

 大谷はドジャースとの契約が切れてから10年間で総額6億8000万ドル(約990億円)を受け取る。これはチームの贅沢税を抑え、さらなるチーム強化を手助けするもので、同僚になるムーキー・ベッツ外野手とフレディ・フリーマン内野手も、後払いで一部を受け取る契約を結んでいる。

(Full-Count編集部)

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