チーム2位と3位が“退団”…楽天どうなる中継ぎ陣 補強ゼロで埋まらぬ104回の大穴

楽天・則本昂大、松井裕樹、鈴木翔天(左から)【写真:荒川祐史】
楽天・則本昂大、松井裕樹、鈴木翔天(左から)【写真:荒川祐史】

松井裕樹がパドレス移籍、パワハラ問題の安樂も自由契約となった

 海外FA権を行使していた松井裕樹投手のパドレス移籍が23日(日本時間24日)に発表された。楽天はパワハラ問題が報じられた安樂智大投手を自由契約にし、今季チームの登板数で上位2位と3位が抜けることとなった。一方、いまだ補強は現役ドラフトで加入した櫻井周斗投手のみとなっている。

 松井裕は2013年ドラフト1位で楽天に入団。2年目の2015年から抑えを任されるなど、通算501登板で、25勝46敗、236セーブ、76ホールド、防御率2.40をマークした。2019年、2022年、2023年の3度セーブ王に輝いている。

 今年の楽天は鈴木翔天投手がチーム最多の61試合に登板し、続いて松井裕の59試合、安樂の57試合と続く。松井裕と安樂の合計で104回2/3を投げていた。試合終盤に計100イニング以上の“穴”が生まれるが現状、新たな補強はしていない。

 来季から則本昂大投手がクローザーに転向する。5度の最多奪三振を誇る右腕の守護神転向に期待がかかる一方で、今季のチームの勝ち頭は39歳、岸孝之投手の9勝。荘司康誠投手や 早川隆久投手ら若手が出てきているとはいえ、先発ローテーションがそろっているわけでもない。

 現役ドラフトで加入した櫻井も古巣DeNAでは2年間1軍から遠ざかっている。現時点では静かなオフ。楽天の巻き返しはあるのだろうか。

(Full-Count編集部)

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