吉田正尚抜けても“上がった打撃成績” キャリアハイ続々…成長著しいオリ野手陣

オリックス・紅林弘太郎、森友哉、頓宮裕真(左から)【写真:小林靖】
オリックス・紅林弘太郎、森友哉、頓宮裕真(左から)【写真:小林靖】

2023年のオリックス打撃陣を振り返る

 2023年のオリックスは、昨季のチーム3冠王である吉田正尚外野手がレッドソックスに移籍し、この穴を埋められるかどうかが、3連覇への鍵となっていた。チーム打撃成績を見ると、打率.250、1194安打、109本塁打、1766塁打、長打率.369、OPS.680はいずれもリーグトップで、昨年より向上している。

 個人タイトルでは頓宮裕真捕手が自身初の首位打者を獲得。紅林弘太郎内野手はキャリアハイの打率.275をマークし、とともにベストナインに初選出された。

 今季は、森友哉捕手が西武からFAで加入し、その勝負強い打撃はオリックス打線に欠かせないものに。移籍1年目は110試合出場、113安打18本塁打64打点、打率.294、OPS.893。2年ぶり4度目のベストナインにも選出され、期待に応えてみせた。

 昨年初めて2桁本塁打を記録した頓宮は、今季プロ入り後最多となる113試合出場、123安打16本塁打49打点とキャリアハイを更新し、打率.307で初の首位打者に輝いた。中川圭太外野手は135試合、12本塁打55打点はいずれもキャリアハイの成績を残した。

 若月健矢捕手は、捕手として森を上回る92試合に出場し、山本由伸投手と3年連続で最優秀バッテリー賞を受賞。宗佑磨内野手はゴールデン・グラブとベストナインに3年連続選出されている。

 攻守で抜け目がないオリックスに来季から西川龍馬外野手が加入する。今季セ・リーグ2位の打率.305を記録した巧打者で、中川圭以外の外野のレギュラーが定まりきらなかったチームにとって、貴重な戦力となることは間違いない。

 リーグ4連覇そして日本一奪還を目指す2024年のオリックス。チーム内での競争がさらに活発化し、より頼もしいチームとなりそうだ。

(「パ・リーグ インサイト」菊地綾子)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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