大谷&由伸獲りも…ド軍の抱える“不安要素” 実績ゼロに毎年怪我、喜びにくい現実
山本、グラスノーを獲得も…実は不安な先発陣
ドジャースが27日(日本時間28日)、山本由伸投手の加入を正式発表した。チームには大谷翔平投手やムーキー・ベッツ外野手らスーパースターが所属。2020年以来のワールドチャンピオンを目指して戦力整備を進めているが、懸念点もある。
来季の先発陣を見てみると、盤石とは言い難いのが実状だ。山本の入団会見後にデーブ・ロバーツ監督は、来季の先発ローテーションについて、「今言えることは、タイラー(グラスノー)、ヨシノブ、ボビー(ミラー)がいる」と、3投手についてはローテ構想を組んでいると明かした。
12年総額3億2500万ドル(約461億円)で契約を結んだ山本は、まだ1度もメジャーの舞台で投げていない。12月に獲得したタイラー・グラスノー投手は、2021年にトミー・ジョン手術を受けており、今季復活して初の10勝をマークした。2メートルを超える長身から投げ下ろす剛速球が武器だが、毎年のように故障離脱しており、1シーズンで先発として20試合以上に登板したのは昨年が初めてだった。
ボビー・ミラー投手は今季メジャーデビューを果たした24歳で、11勝を挙げたものの来季はどこまで成績を伸ばすのか不透明な部分もある。
その他の先発陣では、2021年に16勝をマークしたウォーカー・ビューラー投手もトミー・ジョン手術から来季復帰予定で、どこまで戦力になるかは未知数。ただ、本来の投球ができるならサイ・ヤング賞級の成績が期待できる。
長年エースとして君臨していたクレイトン・カーショー投手は今オフFAとなっており、まだ去就は正式発表されていない。残留したとしても、左肩手術の影響で復帰は夏以降となる見通しだ。
ポテンシャルの高い投手陣が揃っているのは事実だが、実績などを鑑みると、現時点では不安な部分もある。救援陣も含めて、開幕までにさらに補強を進める可能性も十分にある。2025年は大谷が投手として加わることになりそうだが、来季はどこまで噛み合うのか。
(Full-Count編集部)