元エースの“居場所消滅” 日本一の裏で実績者も危機…いよいよ迎える正念場
盤石の投手陣を誇る阪神、ドラフトでは即戦力投手を4人指名
日本一に輝いた阪神は、ドラフトでは支配下で4人の投手を指名し、助っ人では160キロ超のボールを投じるハビー・ゲラ投手を獲得した。野手では目立った補強はないものの、投手陣では補強によって煽りを受ける選手が出てきそうだ。
ドラフトでは、投手では1位で下村海翔投手(青学大)、2位で椎葉剛投手(徳島IS)と即戦力を指名。5位は石黒佑弥投手(JR西日本)、6位では津田淳哉投手(大経大)といった投手が指名されている。
2023年の阪神はチーム防御率が2.66で12球団トップと、抜群の数字を叩き出している。先発陣では村上頌樹投手が最優秀防御率に輝き、ブルペンでは守護神の岩崎優投手をはじめ、25試合以上に登板しながら防御率が1点台の投手が5人もいた。2軍では秋山拓巳投手が、8勝を挙げて最多勝に輝いたが、1軍では2試合の登板に留まった。3度の2桁勝利を誇る右腕だが、オフの投手補強もあって2024年が踏ん張りどころになりそうだ。
野手では、シェルドン・ノイジー外野手とヨハン・ミエセス外野手の残留が決定。ドラフトでは、支配下の野手では山田脩也内野手、百崎蒼生内野手と、高卒で二遊間を守れる選手を獲得した。今季の阪神は中野拓夢内野手と木浪聖也内野手がレギュラーとして1年間プレー。ルーキーは育成に重点がおかれるとはいえ、内野の控えに甘んじた中堅たちの奮起に期待だ。
2022年オフにトレードで加入した渡邉諒内野手は59試合に出場も、打率.177に終わり、同じタイミングで入団した高濱祐仁外野手は1軍出場はなく、ファームでも打率.192と悔しい結果となった。チームは近年、若返りが急激に進んでいる。最年長が33歳(西勇輝投手)で、20歳後半でもチーム内では“ベテラン”の域になる。来季は存在感を発揮するシーズンにしたい。
(Full-Count編集部)