大谷翔平と“トレード”に? 33本塁打も放出…スラッガーについて回る穴埋めの役割
今季ドジャースでDHを務めたマルティネス…大谷争奪戦もあってFAに
大谷翔平投手がドジャースに移籍し、エンゼルスは早急な“穴埋め”が求められている。ニューヨーク・ポスト紙のジョン・ヘイマン記者は、JD・マルティネス外野手の獲得に興味を持っていると報道。今季はドジャースでプレーし、33本塁打と長打力という面では文句ない存在だ。
2017年には2チームで計45本塁打を放ち、2018年には打点王に輝いたスラッガーだ。2022年までレッドソックスでプレーし、FAとなってドジャースと1年契約を結んだ。来年37歳となる年齢面もあるが、これは2023年オフに大谷翔平投手を獲得するまでの“穴埋め”だとされており、今オフにドジャースはクオリファイング・オファーをすることなく、マルティネスを手放した。
米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」は、「ドジャースがマルティネスにクオリファイング・オファーを出さなかったのは、ショウヘイ・オオタニの獲得のためにDHの枠を空けておきたかったからだ」と指摘。ドジャースはムーキー・ベッツ外野手が二塁手に転向して外野が手薄となるが、近年はほどんどが指名打者での起用になるため、大谷と被るドジャースとの再契約の可能性は低いとした。
そのため、来季も指名打者として出場できるチームを探すことになる。同サイトによると「ブルージェイズとダイヤモンドバックスは、そのような補強に前向きな球団で、どちらもマルティネスと噂がある。エンゼルスとメッツも移籍先の有力候補である」と指摘。エンゼルスについては「(マルティネスは)オオタニの移籍で失った攻撃力を補える数少ないFAの一人だ」と説明している。
一方、大谷のような“指名打者専任”の打者がいなくなったことで、エンゼルスはマイク・トラウト外野手、テイラー・ウォード外野手らの休養も兼ねて指名打者のポジションを活用できるというメリットもある。同サイトは「マルティネスをラインナップに加える価値と、ラインナップに柔軟性がなくなることを天秤にかけなければならないだろう」と指摘した。マルティネスを獲得すれば、ドジャースに移籍した大谷と入れ替わる形となる。年齢はネックだが、長打力を補うには適した存在ともいえる。
(Full-Count編集部)