顔ぶれガラリ…8人変化の大改革? 抜けた大穴どう埋める、西武開幕スタメン最速予想
チーム打率.233、435得点はいずれも12球団中11位、求められる打線活発化
2023年の西武は最後までメンバーを固定しきれなかった苦しい戦いぶりが、そのままシーズン5位という成績に直結した。現時点では源田壮亮、外崎修汰の二遊間コンビを除けばレギュラー不在ともいえる状況だが、裏を返せばそれだけ多くの選手にチャンスはあるということ。期待を込めた開幕スタメンを“最速”で予想する。
まずは「トノゲン」コンビが打線の流れを作りたい。1番・源田、2番・外崎の並びが有力だが、場合によっては若手が1番に入り、続く源田が送る形も考えられる。となれば、昨季チームトップの131安打を放った外崎が走者をかえすパターンもあるが、理想はクリーンアップを外国人らスラッガーに任せて、機動力のある源田、外崎が上位で出塁し相手バッテリーを警戒させるパターンか。
ポイントゲッターは新外国人2選手に任せたい。29歳のフランチー・コルデロは今季ヤンキースでプレーし、メジャー通算251試合に出場して打率.217、27本塁打、87打点。渡辺GMは「一振りで状況を変えられるパワーヒッターなのでクリーンアップを打ってもらうことを期待しています」とコメント。さらにメジャー通算114本塁打の33歳、ヘスス・アギラーについても「どの方向にも本塁打を打てる」と“飛び道具”を求めた。両助っ人に現役最多の通算471本塁打のベテラン、中村剛が続けば脅威の3、4、5番となりそうだ。
6番以降は若手の“激戦地帯”。その中でも6番には背番号が「10」に変更となる佐藤龍世が一歩リードと言える。2023年はキャリアハイの91試合に出場し、チーム3位の42四球で出塁率.390をマーク。「10をもらうからにはベンチにいるんじゃなくて、グラウンドでプレーしないと」と気合十分だ。さらに1年目のシーズンを終えた蛭間拓哉は右翼の筆頭候補だが、キャンプでのアピールは必須だ。
外野の残り1枠は群雄割拠。期待を込めて代打サヨナラ弾を放つなど印象的な本塁打を放った長谷川信哉を推すが、若林楽人、西川愛也、岸潤一郎、鈴木将平らと横一線で予想は難しい。最後に捕手。36歳のベテラン炭谷銀仁朗が6年ぶりに西武に復帰したが、ここは正捕手候補として24歳の古賀悠斗を挙げる。
投手陣はある程度の成績が想定できる一方で、2023年のチーム打率.233、435得点はいずれも12球団中11位だった。昨季の開幕スタメンにも名を連ねたのは外崎のみとなり、顔ぶれもガラリ。主砲の山川穂高がFAでソフトバンクに移籍したが、抜けた穴を感じさせない打線の活発化が求められる。