即戦力ルーキーから崖っぷちのベテランまで 外野陣は激戦必至…巨人の“3枠”争い

巨人・秋広優人、丸佳浩、浅野翔吾(左から)【写真:矢口亨】
巨人・秋広優人、丸佳浩、浅野翔吾(左から)【写真:矢口亨】

レギュラー確定は岡本和、坂本、門脇のみ…外野3枠では足りない?

 巨人の阿部慎之助新監督は就任1年目のシーズンを前に、既にレギュラーとして想定している選手に、一塁の岡本和真内野手、三塁の坂本勇人内野手、遊撃の門脇誠内野手の3人を挙げている。その他は競争というわけだが、特に外野の3つのポジションをめぐる争いは激烈を極めそうだ。

 最も首脳陣の期待が高いのは、秋広優人内野手だろう。高卒3年目の2023年に121試合出場、打率.273、10本塁打41打点の好成績を残した。規定打席数には4打席足りなかったが、“レギュラー級”の活躍だった。定位置確保はもちろん、クリーンアップに定着してほしい選手だ。

 2023年に巨人移籍後5年目でワーストの打率.244、18本塁打47打点に終わった丸佳浩外野手は、35歳となるシーズンに危機感を持ちながら巻き返しを期す。台頭する若手を抑えてポジションを確保できるか。4年契約最終年を迎える梶谷隆幸外野手にとっても、勝負の年になる。

 対照的にドラフト1、2位コンビでそろって2年目を迎える浅野翔吾外野手と萩尾匡也外野手には、伸びしろがある。彼らがレギュラーに定着するようなら、チーム力の底上げに直結するだろう。一方、3拍子そろったドラフト3位ルーキー・佐々木俊輔外野手も高校、大学、社会人とキャリアを重ねてきただけに、1年目からレギュラー奪取の可能性がありそうだ。

 松原聖弥外野手は、2021年に135試合出場、打率.274、12本塁打15盗塁と活躍したが、その後2年間低迷。2023年は21試合で12打数ノーヒットに終わった。29歳で迎える崖っぷちのシーズンに復活を懸ける。39歳の長野久義外野手は、2023年のスタメン出場が33試合。ベテランらしい勝負強さを発揮するシーンもあった。常時スタメンは難しそうだが、どこまで存在感を示すか。

 アダム・ウォーカー外野手はソフトバンクへトレードされ、ルイス・ブリンソン外野手は自由契約となったが、今後新外国人野手が加入する可能性もある。こうして見ると、外野のレギュラー候補はまさに多士済々。3枠ではとても収まり切らないくらいだ。

(Full-Count編集部)

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