「第一に野球」も密かに狙う“オリメン”入り 化粧水は1日2回…異色経歴のドラ5高島泰都

オリックス・高島泰都【写真:真柴健 】
オリックス・高島泰都【写真:真柴健 】

オリックス・ドラフト5位の高島…かっこいいのは「福田周平さん、廣岡大志さん」

 異色の経歴を持つ“プリンス”が、激しい競争に割って入る。オリックスからドラフト5位で指名された高島泰都投手は、珍しいキャリアを持つ。滝川西から明大に進学すると、選んだのは準硬式野球部だった。

「高校生の時は2番手で、エースではなかったので。『野球を楽しんでプレーしたい』と思っていましたし、硬式へのこだわりはありませんでした。(当時は)大学で野球を終えて就職するのかなとも思っていました」

 23歳の爽やかイケメンは、少し頬を赤らめて言う。「オリックスは凄いですよね。ファンの皆さんに楽しんでもらう企画をたくさん(実施)しているイメージです」。高島の言葉が指すのは「オリ姫デー」などの球団イベントのことだ。

 2023年は「キュート」と「クール」の2部門で構成され、ファン投票で選出された11選手がメイクや特別な衣装を着て、撮影を行い、ファンの胸をときめかせた。投票の結果、栄冠を掴んだのは山崎颯一郎投手だったが、高島は「福田周平さん、廣岡大志さんも凄くかっこいいです……」とニッコリだった。

保湿で整える肌…「化粧水」は1日2回の入浴後

 艶やかな肌の高島は「オリメンのランキングなど、球団として凄く盛り上げてくださって、選手の人気にも繋がる企画を考えてくださっている。(ランキングに)入れれば嬉しいですね(笑)」と表情を崩した。

 一瞬で真剣な表情に戻すと「もちろん、野球の結果を出してから、そういう人気の部分はついてくるものだと思っているので。まず第一に野球という考えは変わらないですけど、少しは(ランクインを)考えています」と“真面目”に回答。キリッとした目で、4連覇&日本一奪回への貢献を見据えていた。

 背番号は96に決定しており「(6位古田島と7位権田の)社会人3人が96、97、98で並んでいる。去年までは宇田川投手がつけていた番号なので良いイメージもあり、とても気に入っています。どこを任されても投げられる準備を。自分のボールをしっかり投げて、抑えていきたい。持っているもの(能力)を全てマウンドで出せたらなと思っています」と力を込めた。

 成長の秘訣は「朝と夜のお風呂」で、入浴後に欠かさない1日2度の「化粧水」もイケメンの味方。一見、優しそうな顔立ちだが、マウンドに上がれば勝負師そのもの。スタジアムを沸かせる剛球を投じ、大観衆の拍手を受ける。

〇真柴健(ましば・けん)1994年8月、大阪府生まれ。京都産業大学卒業後の2017年に日刊スポーツ新聞社へ入社。3年間の阪神担当を経て、2020年からオリックス担当。オリックス勝利の瞬間に「おりほーツイート」するのが、ちまたで話題に。担当3年間で最下位、リーグ優勝、悲願の日本一を見届け、新聞記者の卒業を決意。2023年2月からFull-Count編集部へ。

(真柴健 / Ken Mashiba)

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