年俸8億円→3年で半減…復帰2年目のベテラン 巨人浮上の鍵握る“復活期待組”

巨人・菅野智之【写真:荒川祐史】
巨人・菅野智之【写真:荒川祐史】

菅野は右肘の張りで出遅れ、年俸も自己最高の8億円から3年で半減

 2年連続Bクラスに沈み、阿部慎之助新監督が就任した巨人で、“復活が期待される選手”を挙げてみたい。まず誰もが思い浮かべるのが、34歳の菅野智之投手だろう。2024年の開幕投手には既に11歳下の戸郷翔征投手が指名されたが、まだまだ老け込む年ではない。

 2023年の菅野は、右肘の張りでシーズン初登板が6月11日のソフトバンク戦までずれ込んだ。トータルで14試合4勝8敗、防御率3.36。年俸は自己最高の8億円だった2021年から右肩下がりで、2024年は4億円となる(金額は推定)。

 それでもシーズン終盤には、復調の兆しも見えた。怪我さえなければ、試合をつくる能力は抜群。戸郷、山崎伊織投手ら若い投手が台頭する中、菅野が実力通り2桁の白星を挙げることができれば、それだけでチームの順位はグンと上がりそうだ。

 長野久義外野手は5年ぶりに巨人復帰を果たした2023年、1軍出場75試合、打率.259、6本塁打19打点。本人にとって納得のいく数字ではなかったはずだ。外野手としての守備力もまだまだ高いが、代打での成績(打率.294、1本塁打、6打点、出塁率.415)は特筆ものだった。2024年は“代打の神様”として、もう1ランク上の存在感を発揮してほしい。

 畠世周投手は2023年、3月に右肘のクリーニング手術を受けた影響で1軍登板なしに終わった。2021年に52試合に登板し、防御率3.07と活躍した最速156キロ右腕だけに、体調万全ならチームの弱点である救援陣で貴重な存在になる。

(Full-Count編集部)

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