鷹・甲斐野央が西武移籍 球団発表…山川の人的補償「感謝しかありません」
2018年のドラフト1位「評価・指名してくれた西武球団にも感謝しています」
ソフトバンクと西武は11日、昨年12月に国内フリーエージェント(FA)権を行使して移籍した山川穂高内野手の人的補償として、甲斐野央投手が移籍すると発表した。
2018年ドラフト1位で東洋大から入団。最速160キロの剛速球を武器に、2019年には65試合に登板。昨季は46試合に登板して3勝1敗8ホールド2セーブ、防御率2.53だった。
甲斐野は「突然のことではありましたが、ホークスには本当にお世話になり感謝しかありません。ドラフト1位で獲ってもらったものの、期待に沿えるような活躍はできなかったと思いますが、チームメート・監督・コーチ・スタッフ・フロントの皆さんには温かく見守ってもらい感謝しています」とコメントした。
渡辺久信GMは甲斐野について、「チームにとって、救援投手が大きな補強ポイントでした。真っすぐとフォークで打ち取ることができるライオンズにいないタイプの魅力的な投手です」とコメントした。山川の2023年の年俸は2億7000万円(金額は推定)で、西武では増田達至投手、源田壮亮内野手の3億円に次ぐ3番目の高額選手としてAランクに属しているとみられ、西武は人的補償に加え、年俸の0.5倍の金銭(1億3500万円)が補償されることとなる。
西武が過去に人的補償で獲得した選手は7人。2006年の江藤智内野手(豊田清投手が巨人移籍)、2008年の岡本真也投手(和田一浩外野手が中日移籍)、2014年の中郷大樹投手(涌井秀章投手がロッテ移籍)、脇谷亮太内野手(片岡治大内野手が巨人移籍)、2018年の高木勇人投手(野上亮磨投手が巨人移籍)、2019年の内海哲也投手(炭谷銀仁朗捕手が巨人移籍)、2023年には張奕投手(森友哉捕手がオリックス移籍)が加入していた。
成績だけで見ると人的補償で獲得した選手が活躍した例は少なかっただけに、山川のFA移籍で、どの選手を獲得するか注目されていた。西武からソフトバンク(ダイエー時代を含む)へのFA移籍は1995年の工藤公康、石毛宏典、2011年の細川亨、2012年の帆足和幸に続き山川が5人目となったが、人的補償を求めたのは初となった。
○甲斐野のコメント全文
「突然のことではありましたが、ホークスには本当にお世話になり感謝しかありません。ドラフト1位で獲ってもらったものの、期待に沿えるような活躍はできなかったと思いますが、チームメート・監督・コーチ・スタッフ・フロントの皆さんには温かく見守ってもらい感謝しています。
今回僕を評価・指名してくれた西武球団にも感謝しています。チームの雰囲気が明るくファンの方も熱いイメージがありますので、ベルーナドームでプレーするのが今から楽しみです。
最後にホークスファンの皆さんにも感謝を伝えたいです。良い時も悪い時も声援を送ってくれ、福岡の街を歩いていてもよく声をかけてもらいました。ケガから復帰した時にマウンドで受けた声援はずっと忘れません。今後のホークス戦でも、こっそり僕だけ応援して欲しいです。
これからも野球人としてやるべきことは変わりませんので、ブレずに自分らしく頑張っていきたいと思います」
(Full-Count編集部)