最大11億円…日本で失敗しても手に入る大金 ハム助っ人“電撃復帰”もたらした契約条件
バーヘイゲンが2021年以来3年ぶりに日本ハムへ復帰
3年ぶりの“電撃復帰”となった。日本ハムは12日、ドリュー・バーヘイゲン投手と契約に合意したと発表した。昨季メジャー60登板の現役バリバリ右腕はなぜ日本へ戻ってきたのか。米メディアはその条件から、再来日の理由を推測している。
バーヘイゲンは2020年から2年間日本ハムに在籍。NPB通算38登板で13勝14敗、防御率3.51だった。2022年からはカージナルスに所属。昨季はメジャー60登板で5勝1敗、防御率3.98の成績を収めていた。新庄剛志監督も球団を通じ「メジャーからのオファーを断って、バーヘイゲンがファイターズに戻ってきてくれるとは夢にも思っていなかった」と驚いていた。
米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」の元記者ロバート・マレー氏によると、1年目終了後に選手オプションがあり、2年で最大800万ドル(約11億5900万円)に迫る契約になっているという。米移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」は、その契約のメリットを分析している。
MLBでは主に救援投手だったが、新庄監督は「ローテに入って活躍してほしい」と先発起用を示唆。同メディアは「彼は2年契約の1年目を使って、今度の冬に(彼の獲得を検討する)チームに向けて、自分がローテーション投手の選択肢になることをアピールできる」と他球団へのアピールの手助けになるとしている。また、仮に成績が落ちたり、怪我に苦しんだりしても「契約の2年目には7桁(100万ドル級)の給与というセーフティネットがある」とした。
近年では、スコット・マクガフ投手(現ダイヤモンドバックス)や昨季途中までエンゼルスに所属したマット・ムーア投手ら、NPBからメジャーへ戻り、返り咲きする選手も多い。ただ、NPBからMLBに戻り、再びNPBに来る例は過去にも少ない。同メディアは「バーへイゲンが再び日本で力強いシーズンを送って、それを“てこ”にしてまたMLBへのオファー獲得につなげることができれば、さらに変則的な過程を得ることになる」と今後の見通しを綴った。
(Full-Count編集部)