27歳“大砲候補”がカープ躍進の鍵 西川移籍で高まる期待…チームTOPの衝撃数値「146」
末包は昨季自身初の2桁11本塁打をマーク、3年目の飛躍が期待される
新井貴浩監督が率いる広島は、昨季下馬評を覆してリーグ2位に躍進した。今オフに主軸の西川龍馬外野手がFA宣言してオリックスへ移籍。打率.305、9本塁打、56打点で外野手部門のベストナインにも選ばれた男の穴を埋めるのは容易ではないが、期待の若手がいる。プロ3年目の27歳、末包昇大外野手だ。
身長188センチ、体重112キロの右のスラッガー。昨季は65試合出場して自身初の2桁となる11本塁打をマーク。打率.273、27打点だった。146打席と少なかったが、OPS.862とまずまずの成績を残した。注目すべきは“得点力”だ。
昨季は満塁弾1本、3ラン2本と走者を置いた場面でアーチをかけた。セイバーメトリクスの観点から分析を行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータによると、選手の得点創出力を示す指標「wRC+」で、末包はチームトップの146を記録。平均的な打者が「100」で、末包は1.46倍、得点を生み出していることになる。
チーム96本塁打はリーグ4位で、チームトップの19本塁打を放ったマット・デビッドソンが退団した。外野のレギュラーとして定着すれば、長打力不足に悩むカープにとっては貴重な存在となる。
(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)
データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。