ビジターを制する者はペナントを制す? 敵地で他の5球団を圧倒したパ・リーグ王者

オリックス・中嶋聡監督【写真:矢口亨】
オリックス・中嶋聡監督【写真:矢口亨】

ロッテはホームでリーグトップの勝率.600、ビジターでは.412と対照的だった

 2023シーズンは声出し応援が4年ぶりに解禁され、ファンが直接選手を後押しする空間が戻ってきた。多くのファンから応援を受けるホームで最も高い勝率を残した球団や、より力を発揮した選手は? 昨季の本拠地成績を振り返る。(オリックスは準本拠地のほっともっとフィールド神戸を含む)

 ホームで最も勝率が高かったのはロッテで.600(42勝28敗2分)だった。特に4月は勝率.833(10勝2敗)と圧倒的。7月24日のソフトバンク戦で、角中勝也外野手が代打逆転サヨナラ2ランを放つなど、昨季は8度のサヨナラ勝利を収めた。2位はオリックスで勝率.594(41勝28敗3分)。ロッテとは僅差だった。

 ビジターでは、リーグ3連覇を果たしたオリックスがシーズン勝率の.619を上回る.643(45勝25敗1分)をマーク。ビジター勝率2位だったソフトバンクの.464(32勝37敗3分)に大差をつけた。ホーム1位のロッテは、勝率.412(28勝40敗3分)と敵地ではふるわなかった。

 本拠地でシーズン成績を大きく上回った主な選手の1人が、首位打者に輝いたオリックス・頓宮裕真捕手。ホームで打率.323をマークした。オリックス・紅林弘太郎内野手は.310、ソフトバンク・近藤健介外野手も.349と高打率を記録した。ドラフト5位で入団したルーキーの日本ハム・奈良間大己内野手は本拠地のエスコンフィールドで初安打初本塁打を放つなど、打率.300(100打数30安打)を残した。

 先発投手では、新人王に輝いたオリックス・山下舜平大投手が本拠地防御率0.96、ロッテ・佐々木朗希投手が同0.73と好成績を残した。

 ロッテ・種市篤暉投手は4月9日の楽天戦で6回無失点と好投し、3年ぶりの白星を挙げるなど、ZOZOマリンで10登板し、4勝3敗、防御率1.87の数字を残した。ファンの声援や拍手は、間違いなく選手の力になっているだろう。今季もスタンドから選手を後押ししてほしい。

(「パ・リーグインサイト」杉森早翔)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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