最下位脱出へ新助っ人6人の大量補強 MLB108発、昨季60登板…大物続々で見える本気度

コディ・ポンセ、ヘスス・アギラー、ドリュー・バーヘイゲン(左から)【写真:矢口亨、Getty Images、石川加奈子】
コディ・ポンセ、ヘスス・アギラー、ドリュー・バーヘイゲン(左から)【写真:矢口亨、Getty Images、石川加奈子】

バーヘイゲンが3年ぶり、鍵谷が育成で5年ぶりハム復帰

 パ・リーグ各球団はこのオフ、着々と戦力補強を進めた。助っ人、ドラフト、トレード、フリーエージェントなど、昨季はBクラスに沈んだ日本ハム、楽天、西武3球団の2024シーズンに加入する選手をまとめた。

○日本ハム 2016年以来の優勝に向けて戦力を補強した。注目は昨季自身初の2桁勝利を挙げ、オリックス3連覇に貢献した山崎福也投手の加入だ。昨年12月の入団会見で、新庄剛志監督が4月2日のホーム開幕戦(対楽天)の先発バッテリーを山崎、伏見寅威捕手と発表している。

 外国人は、育成の孫易磊投手を含めて6人が入団。アンドリュー・スティーブンソン外野手は昨季3Aで16本塁打、44盗塁、打率.317を記録し、フランミル・レイエス外野手は2021年に30本塁打を記録するなどメジャー108発の実績を持つ。ドリュー・バーヘイゲン投手が3年ぶり、育成契約の鍵谷陽平投手は5年ぶりに復帰した。バーヘイゲンは昨年カージナルスで60試合に登板している。

楽天はNPB経験のある助っ人2投手を獲得、西武はMLB114発男ら積極補強

○楽天 2年連続チーム防御率がリーグ最下位と、投手陣に課題を抱える。NPBでプレー経験のある2人の外国人投手を獲得した。日本ハムから移籍したコディ・ポンセ投手は来日初年度の2022年8月27日、ソフトバンク戦でノーヒットノーランを達成。昨年は左膝を負傷したが後半戦に復帰し、10試合で4勝5敗、防御率3.66で終えた。ニック・ターリー投手は2022年から広島に所属し、中継ぎで活躍。昨年は44登板で7勝1敗1セーブ22ホールド、防御率1.74だった。

○西武 メジャー通算27本塁打のフランチー・コルデロ外野手、114本塁打のヘスス・アギラー内野手を獲得した。昨季のチーム打撃成績は90本塁打、414打点、435得点とリーグ最少だった。両助っ人の加入でウイークポイントを克服できるか。昨年まで楽天に所属していた炭谷銀仁朗捕手が6年ぶりに復帰した。

 救援陣では、フリーエージェントに伴う人的補償として、ソフトバンクから甲斐野央投手を獲得した。昨季は46登板で3勝1敗2セーブ8ホールド、防御率2.53。クローザーで起用される可能性もありそうだ。

(「パ・リーグ インサイト」菊地綾子)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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