鷹・山川穂高が厳戒態勢で自主トレ公開 元日未明から練習…「最初は苦労すると」
昨年12月19日に入団会見「『戦力になってください』と強く言っていただけた」
ソフトバンクの山川穂高内野手が27日、ファーム施設「HAWKS ベースボールパーク筑後」で自主トレを公開した。テレビカメラは6台、報道陣は40人ほど、事前に広報がテレビインタビューのみとルールを設定するなど厳戒態勢。「量的にも質的にもしっかりできたと思います」と語った。
表情を緩めることなく、神妙な面持ちで話した。「最初は慣れたりするのに少し時間がかかりますし苦労すると思います。自分のできることは決まっているので、毎日ひとつひとつのことを一生懸命やろうと思っています」。
自主トレは、例年とは別のスケジュールだったという。2024年の元日、日付が変わった瞬間からスイングを開始。「また一からスタートしたい気持ちでした」。栃木や東京のグラウンドを借りて練習も行った。「例年と違う流れの自主トレになっているので、あったかいところでは出来なかったので。例年に比べるとちょっとだけ汗をかく量が減ったかなと思います」と振り返った。
山川は昨年5月に強制性交等の疑いで書類送検され、8月には不起訴処分となった。2023年は17試合に出場して打率.254、0本塁打、5打点に終わる。オフとなり国内FA権を行使して、ソフトバンクに移籍した。実戦感覚については、「普通にシーズンを行なっていても3か月近くは離れてそこで感覚はゼロになる。これは自主トレでどうにかできる話ではないので、実戦が始まってから取り戻していきたいです」と意気込んだ。
同日にロッテ・佐々木朗希投手が大トリで契約更改会見を行った。山川はともに野球日本代表「侍ジャパン」のチームメートとして世界一に貢献。「当たらないので、速い、とにかく。もし対戦する機会があればまず当てたい。やり返したい気持ちもありますが、どうしても佐々木くんよりは僕のキャンプ初日しか見えていない。そこは対戦する時がきたら言いたいなと思います」とコメントした。
入団会見以来、39日ぶりの公の場となった。2月のキャンプは1軍スタート。「いつもなら明確なホームラン数とか打点とかを考えるんですが新しいチームですし、まずはキャンプ初日、初日が終われば2日目とやっていくだけ。まずはあした、キャンプ初日に向けて頑張ります」球界の注目を集めるスラッガーの2024年が、始まった。