出場激減も…楽天29歳は「まだ復活できる」 評論家が分析、好打者も憧れた“天才”

楽天・茂木栄五郎【写真:荒川祐史】
楽天・茂木栄五郎【写真:荒川祐史】

野球評論家の坂口智隆氏が春季キャンプでの注目選手をピックアップ

 2月1日からNPB12球団のプロ野球春季キャンプが始まる。自主トレを終えた選手たちがチームに合流し、3月29日開幕のペナントレースに向けた準備に入る。今回は近鉄、オリックス、ヤクルトで通算1526安打をマークした、野球評論家の坂口智隆氏が独自の目線で注目選手をピックアップ。まずは日本ハム、西武、楽天のパ・リーグ3球団から。

 2年連続最下位に沈む日本ハムからは万波中正外野手に注目した。昨季は141試合に出場し打率.265、25本塁打74打点とキャリアハイの成績を残し一気にブレーク。ゴールデングラブ賞、ベストナインに輝いたホープを「攻守ともに軸にならなければいけない選手」と評価。「スター性を感じる選手。今年が勝負の年。30本、欲を言えば3割」と期待を込めた。

 西武ではソフトバンクにFA移籍した山川穂高内野手の人的補償で加入した甲斐野央投手。怪我から復帰した昨年は、46登板で3勝1敗2セーブ8ホールド、防御率2.53の成績を残した右腕を「完全に戦力。クローザーも争える」と太鼓判を押した。

 4位に終わった楽天からは今季9年目の29歳、茂木栄五郎内野手を指名。昨季は8試合出場にとどまったが「若手の台頭もあるが、彼が上位にいれば強い打線が組める。まだ復活できる。僕もそうだった」と口にする。坂口氏は当初から茂木の打撃を評価しており、楽天の関係者を通じ打撃理論を聞いたこともあったという。

 Bクラスからの巻き返しを狙う3チーム。勝負の1年、新天地での飛躍、復活をかける選手たちは、どのようなキャンプを過ごすのか、注目したい。

【完全版はここから】春季キャンプ目前、坂口氏が徹底分析したパ・リーグ3球団の注目選手

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