根尾昂が“巨大化”して挑む勝負の1年 昨季わずか2登板でも…光った「3.43」
昨季は2試合の登板ながら防御率0.71の好成績を残した
中日の根尾昂投手にとって、投手転向3年目の今季は勝負のシーズンになる。プロ初勝利こそ手にしていないが、昨季は2試合(12回2/3)の登板で防御率0.71の好成績を残した。データを見ても光るものは多く、話題の“巨大化”した肉体で飛躍を目指す。
セイバーメトリクスの指標を用いて分析などを行う株式会社DELTAによると、昨季のスライダー100球当たりの失点増減「wSL/C」は3.43。これは10イニング以上投げた277選手の中で14位にランクインしている。またフォーク100球当たりの失点増減を示す「wSF/C」の2.21も同33位となった。
2018年ドラフト1位で内野手として入団。2022年3月に外野手登録となり、同年プロ初登板を果たすと、投手に専念することが決まった。今キャンプでは初日の1日にブルペン入り。SNS上ではファンから「下半身えぐ」といった声が上がるなどオフのトレーニングの成果は体つきに表れていた。
覚醒を待つファンは今も多くいる。根尾は昨季つかんだキッカケから大きく花開けるだろうか。
(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)
データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。