韓国記者に聞いた大谷翔平の“本当の人気度” 開幕戦には嘆き「球場が小さすぎ」
韓国MKスポーツのキム・ジェホ記者が大谷のキャンプ会見に参加「狙いはショウヘイ・オオタニ」
ドジャースの大谷翔平投手は9日(日本時間10日)、米アリゾナ州グレンデールでメジャー7年目のキャンプインを迎えた。練習前の囲み取材には、日米韓70人の報道陣が集結。「新しいチームですので、1年目のつもりで。まずは環境に慣れることが最優先かなと思います」と意気込みを語った。
異例の注目度だった。米メディアではドジャース番記者だけでなく、ジ・アスレチックのケン・ローゼンタール記者、USAトゥデイ紙のボブ・ナイチンゲール記者らナショナルライターが集結。ドジャースの開幕戦が行われる韓国のメディア関係者も。韓国MKスポーツのキム・ジェホ記者の狙いはただ一つだった。
「今日の狙いはもちろんショウヘイ・オオタニです」
韓国でも大谷は屈指の「大人気選手」だ。韓国人メジャーには昨季ゴールドグラブ賞を韓国人として初受賞したパドレスのキム・ハソン(金河成)内野手がいるが、その人気は双璧だという。
「キム・ハソンも人気があるので、どちらの方が人気と答えることはできません。でも、オオタニは韓国人選手のように人気があります。韓国でもそれくらい人気がある選手です」
韓国メディアも取材パス制限「1つずつしか発行してくれない」
韓国で行われる3月20日のパドレス-ドジャースの開幕戦チケットは「8分」で完売する争奪戦となった。韓国メディアとしても大いに盛り上げたいところだが、開幕シリーズの取材パスに制限がかかった。「取材パスとカメラマンのパスをそれぞれを2枠ずつ応募しましたが、MLBから、それぞれ1つずつしかパスを発行してくれないとのことでした」。
キム記者は母国に帰国せずに米国内で取材するという。「球場が小さすぎるんですよ。(3月は寒く)ドーム球場は韓国ではそこだけ。(チケットも)入手困難でしたね」とガッカリした様子だった。
大谷は昨年9月に右肘手術を受けたが、「このまま順調にいけば、もともと間に合うスケジュールできている。そのスケジュールでいけば間に合うと思う」と出場できる見通しを明かしている。キム記者は大谷へは高い期待を寄せる。
「2度と彼のような選手を見ることができないかもしれません。一世代に1人の才能を持った選手だと思います。彼の活躍ぶりを目撃できることは幸運なことだと思っています」
高尺ドームでの一挙手一投足が韓国球界の財産になる。キム記者はこう信じている。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)