阿部監督も「最高だね」 評価急騰、巨人育成19歳が秘める可能性「みんな見習わないと」
少数派の青森出身「支配下を勝ち取って地元の方々に恩返ししたい」
「阿部監督にチャンスをいただいているので、なんとか恩返ししたい。チーム全体でリーグ優勝、日本一を獲って、胴上げしたいです」と中田は言う。それにはまず、支配下登録を勝ち取ることが大前提だ。「今年中に(支配下選手に)なりたい思いはあります」とうなずく。
2022年の育成ドラフト4位で、青森・東奥義塾高から入団。球界で青森県出身者は西武・外崎修汰内野手らがいるものの、少数派である。二塁手としてゴールデングラブ賞に2度輝いている外崎から、プロ入りのお祝いにグラブを贈られた。
内野の複数ポジションをこなす中田は「二塁を守る時に、外崎さんからいただいたグラブを使っています」。さらに「地元のいろいろな方にお世話になっているので、支配下登録を勝ち取って恩返ししたいです」と郷土愛を滲ませる。
自身の将来像は「(巨人の先輩の)吉川尚輝(内野手)さんをイメージしています。守備は完璧で、足もあって、打撃でも率を残せる。状況を考えた打撃ができて、時にはパンとホームランも出る」とバランスの取れた選手を思い描いている。
「『夢に向かって歩いていけ』という意味で、両親が付けたと聞いています」と言う名前の通り、まずは支配下登録を目指す。巨人では中田翔内野手が中日へ去ったが、全くタイプの異なる“もう1人の中田”がスターダムにのし上がろうとしている。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)