育成→1年で侍へ…這い上がった“怪物”23歳 最強守護神超えの異次元数値「12.74」

中日・松山晋也【写真:中戸川知世】
中日・松山晋也【写真:中戸川知世】

中日・松山が欧州戦の侍ジャパンに選出

 中日・松山晋也投手が14日、「カーネクスト 侍ジャパンシリーズ 2024 日本 vs 欧州代表」(3月6日、7日、京セラドーム)に出場する野球日本代表「侍ジャパン」のメンバーに選出された。2022年の育成ドラフト1位で入団した右腕は昨季、抜群の安定感を見せていた。

 八戸学院大から入団後、2軍の守護神として10セーブを挙げ、6月に支配下に昇格した。1軍では36試合に登板し、自責点はわずかに5。防御率1.27と安定した成績を残すと、井端弘和監督の目に留まり、初の日本代表となった。

 特筆すべきは奪三振能力。昨季の奪三振率「12.74」は30イニング以上投げた投手では最高数値だった。セイバーメトリクスを用いて分析などを行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータによると、対戦打者に対する奪三振の割合を示す「K%」は「34.2」。リーグトップのライデル・マルティネス投手(中日)の「35.8」に次ぐ2位となっている。

 松山は「周りの素晴らしい選手から一つでも多くのことを学び、僕自身もチームの勝利のために全力で腕を振ります!」と意気込みを語った。1年で大出世した右腕は、大舞台でどんな投球を見せるのだろうか。

(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。

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