元燕守護神が目を見張った「球のキレ」 激推しの5年目右腕は「いい成績を収める」

ヤクルト・大西広樹【写真:町田利衣】
ヤクルト・大西広樹【写真:町田利衣】

2012&2015年セーブ王のバーネット氏は編成部アドバイザーとしてキャンプ視察

 元ヤクルトの守護神で、現在は編成部アドバイザーを務めるトニー・バーネット氏が、今年も沖縄・浦添キャンプ視察を終えた。約2週間、懐かしい空気に触れて「また帰ってこられてうれしい」と話した元セーブ王は、大西広樹投手への大きな期待を口にした。

 気になった投手を聞かれると「大西」と即答。「球のキレも良くて印象に残っています。凄くいい状態で来ているように見えました」と調整具合に太鼓判を押した。

 プロ5年目を迎えた大西は、2019年ドラフト4位で大阪商業大から入団。1年目の2020年は5登板(1先発)にとどまったが、2年目の2021年に救援として33試合に登板して防御率2.82の成績を残した。2022年からは2年連続40試合以上の登板を続けている。

 バーネットも来日1年目の2010年は先発を務めるも、2年目から救援として存在感を示し、2012、2015年の2度、最多セーブのタイトルを獲得。2015年はチームを14年ぶりのリーグ優勝にも導いた。

 自身と重ね合わせるかのように「ブルペンはタフな仕事。毎日投げないといけないことを考えても、太く長くやれる選手はそういない。大西は今年いい成績を収めると思いますけど、何年経っても1軍で投げ続けられるような、継続したタフな投手になっていってくれればいいかなと思います」とエールを送った。

44歳石川に敬意「ワクワクする気持ちでブルペンを見ていました」

 ほかにも「奥川は聞くところによると怪我明けだというが、いい状態だった。毎年ですが、小川のブルペンはコースを間違えないでバチバチにくるので、見ていて驚かされる。あとは何と言ってもイシカワサン。『ああ、今年も現役で頑張っているんだ』と、毎年凄いなと思っていますし、ワクワクする気持ちでブルペンを見ていました」と微笑んだ。

「キャンプを見ていても、みんなが1つの目標に向かって一生懸命やっていてチームがいい雰囲気。いい環境で、個々が成長できているのではないかと感じました」とバーネット氏。形を変えても、今もチームへ熱い思いを持ち、温かい目で選手らを見守っている。

(町田利衣 / Rie Machida)

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