米名門大進学の佐々木麟太郎「良い選択できた」 明かした理由…背番号は“ミスター”意識

取材に応じた花巻東高・佐々木麟太郎【写真:川村虎大】
取材に応じた花巻東高・佐々木麟太郎【写真:川村虎大】

こだわった“文武両道”「佐々木麟太郎という人間としての大きなテーマ」

 米スタンフォード大への進学が発表された花巻東高(岩手)の佐々木麟太郎内野手が20日、同校で取材に応じた。高校歴代最多とされる通算140本塁打を放った逸材は、同大への進学理由について「野球人生だけで決めたわけではない」と話した。

 佐々木は1年春からベンチ入りするなど、甲子園に2度出場した。身長184センチ、体重114キロと大きな体からアーチを量産し、昨秋のドラフトの目玉とされていたが、プロ志望届を提出せずに米国留学を模索していた。

 進学先となったスタンフォード大はカレッジ・ワールド・シリーズ(CWS)に19度出場し、優勝2度、準優勝3度の戦績を誇る名門私立。OBにはオリオールズ、ヤンキースで通算270勝を挙げ、米野球殿堂入りを果たしたマイク・ムッシーナ氏らがいる。

 進学が発表されてから、初めて取材に応じた佐々木は、「自分として、一番最善の、良い選択をできたんじゃないかなと思います」と自信を滲ませた。「勉強もそうですし、いかに野球もできる人間になるかというのは、自分自身、佐々木麟太郎という人間としての大きなテーマでもある。学業も野球も学んでいければと思います。4月から単位も取れる形になるので、なるべく早くアメリカに行って、さらに勉強していきたい」と、米国での目標を語った。

 米国の大学に進学するという選択肢を提案したのは、父でもある佐々木洋監督だったという。「自分自身未知の世界で分からない事ばかりだった。9月に(米国に)行って、見たことのないところからいいイメージに変わった。最終的にあっちでプレーしたいという思いが芽生えた。スタンフォード大を選んだのは自分なので、最終的に自分の決断であることは間違いない」と説明した。

 同じ米国では、高校の先輩でもある大谷翔平投手や菊池雄星投手がメジャーリーグで活躍している。佐々木は「同じ国ではプレーしますが、まだまだ野球選手としては未熟ですし、一歩でも近づけるよう頑張りたい。機会があれば、アドバイスを頂きたい」と笑顔を見せた。

 背番号は大学側から「3」「17」「25」を提案されたというが、「長嶋茂雄さんの印象で最終的に決めた」と「3」を選んだことを明かした。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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