中田翔から根尾昂へ「もっとチームの顔に」 願う独り立ち…投球に太鼓判「凄く力強い」
「俺らが経験していない“野手から投手”を経験。難しいとは思う」
中日に移籍した中田翔内野手にとって、気になる後輩がいる。同じ大阪桐蔭高出身で、プロ6年目を迎えた根尾昂投手だ。その才能や苦労など、同僚となったことで改めて感じた印象を語った。
「性格的にも明るい子で、ハキハキとしている。実績がどうとかっていうと分からないけれど、俺らが経験していない“野手から投手”っていうのを経験しているわけだから難しいとは思うけれど、今年頑張っていい結果を出してもらいたいなと思うね」
1989年生まれの中田にとって、2000年生まれの根尾は11学年も離れた後輩だ。それでも同じ場所を巣立ち、プロの世界に来た。ましてや、高校時代に甲子園を沸かせ、若いときから大きな注目を浴びていた点も重なる。
ブルペンでは、間近で根尾の球筋を確かめたこともあった。「今の時期だからまだ普通だった。そのときは140キロくらいしか出ていなかったから、これからじゃない?」と率直な感想を口にしつつも「だけど、しっかりとした強い球を投げていたし、シーズンに入ったら150キロとかバンバン投げるやん。やっぱり凄く力強い球を投げていたよ」と持っているものは確かなようだ。
投手転向3年目で“勝負の年”となる根尾の独り立ちは、2年連続最下位に沈むチームの希望でもある。「一番注目されている選手だと思うから、ドラゴンズで。やはりもっともっとチームの顔にならなければいけないと思うし、まだまだこれからなのかもしれない。そういう存在にはなってもらいたい」。先輩として、チームメートとして、中田は根尾へ熱いエールを送った。
(町田利衣 / Rie Machida)