吉田正尚が感じた日米の違い「かたいものが多い」 “最後の選択”で手術に踏み切ったワケ
ツインズ戦に「4番・DH」で出場、1打数無安打も2四球を選んだ
レッドソックスの吉田正尚外野手が25日(日本時間26日)、キャンプ拠点を置くフロリダ州フォートマイヤーズで行われたツインズ戦でオープン初出場した。ラファエル・デバース内野手やトレバー・ストーリー内野手ら主力組の一員として「4番・指名打者」でスタメンに名を連ねると、3打席に立って初回に二ゴロ、2回と4回に四球を選び、1打数無安打2四球だった。
フロリダの青い空の下、背番号「7」がメジャー2年目の実戦をスタートさせた。無安打発進となったが、「しっかりと打ちにいって見逃せた。今日は審判との相性も良かった」と表情は明るかった。
1年目の昨季は、140試合に出場して34四球を記録。日本時代と比べて四球は減少した。相手投手の攻め方に加え、ストライクゾーン外を振る確率も増えていたという。それだけに、際どい変化球を見送り、2度四球で歩いた打席に手応えを得た様子だった。「ボール球を振ったら苦しみますし、いいバッターは基本カウントを作るのも上手。心掛けるというかそういうバッターにならないといけない」。今季初実戦で早速、テーマにしていた見極めができたことは収穫だった。
また、地元メディアが昨シーズン終了後に、吉田がボストンで顎関節の手術を受けていたことを報じた。「アメリカはかたい食べものが多いから(笑)。いろんな面でストレス抱えてやるよりはというところで。夜マウスピースをしたり、歯ぎしりももともとあったのでそういうのも治しながら。整体もしていたけど最後の選択がオペだったのでシーズンオフに踏み切った」と説明した。
オープン戦は計60打席程度を見込んでいる。この時期は内容を重視しており、「芯でしっかりととらえていい角度をつけていきたいと思っています。練習のフリーバッティングで打っているような打球を実戦でも、というところじゃないですかね」。この日の試合前に実施したフリー打撃では軽々とさく越えを放っていた。ワールド・ベースボール・クラシックに出場するためにキャンプを一時離脱した昨季とは違い、3月下旬の開幕を見据え、地に足をつけて調整を進めている。
(Full-Count編集部)