広島守護神が認めるドラ1候補「一番すごい」 衝撃の“出力”…侍選出で評価急上昇

侍ジャパンの練習に参加した広島・栗林良吏(左)と愛工大・中村優斗【写真:小林靖】
侍ジャパンの練習に参加した広島・栗林良吏(左)と愛工大・中村優斗【写真:小林靖】

愛工大の中村を栗林が絶賛…ともに愛知出身で“地元トーク”も

 体感温度1度、極寒の舞洲でも剛球を連投した。野球日本代表「侍ジャパン」に初選出された愛工大・中村優斗投手の投球はNPB戦士から見ても衝撃だった。広島・栗林良吏投手も「自分も見習わなければいけない」と称賛した。

「カーネクスト 侍ジャパンシリーズ2024 日本vs欧州代表」に出場する日本代表はトップチームでは異例のプロアマ混成。4日、杉本商事バファローズスタジアムで行われた前日練習は悪天候により、室内練習場で行われた。降雨と強風で気温6度、体感温度は1度の極寒の中だったが、中村は早速ブルペンへ。剛球を投げ込み、見ていた栗林も驚いていた。

「真っすぐが速いというのが一番すごいと思うので。それを常に高い出力で出せるっていうのが、自分で見ても見習いたいなと思います」

 中村は全国経験こそないものの、最速157キロを誇る直球と切れ味鋭いスライダーを武器に、昨年は愛知大学リーグの1部で春秋ともに最多奪三振のタイトルを獲得した。井端監督も代表メンバー発表会見で「寒い中でも150キロ台をずっと投げられる。(球の速さは)一つ抜けているところがあるのかな」と期待していた。

 中村と栗林は同じ愛知出身。4日の練習では“地元トーク”で盛り上がったという。「今はどの大学が強いの? とか。そういう話をしながらコミュニケーションは結構取れたのかなと思います」と1日で距離感は縮まった。

 栗林自身は侍ジャパンでは悔しい想いも経験している。昨春のWBCでは、守護神候補として期待されたが、腰の張りで無念の途中離脱。世界一を日本から見届けた。「何とか今回こそ結果を出したいと思います」。今大会投手最年長の27歳。若手に負けじと腕を振る。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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