全球種が一級品…昨季最多勝より「打者は見づらい」 DeNA捕手が驚愕した侍J大学生
DeNA・山本はバッテリー組んだ関西大・金丸の「全ての球が一級品」
野球日本代表「侍ジャパン」は7日、京セラドームで行われた「カーネクスト 侍ジャパンシリーズ2024 日本vs欧州代表」に臨み、2-0で勝利。先発マスクを任された山本祐大捕手(DeNA)は、6投手による“継投完全試合”の先陣を切った金丸夢斗投手(関大)について、チームメートの東克樹投手より「打者は見づらい」などと高く評価した。
「本当に全ての球が良い球で一級品というか、すごくいい投手だったので僕も勉強させてもらいながら。やっぱり直球じゃないですか。球速も出ていましたけど、それ以上に速く感じたのですごいなと思いました」
山本が絶賛した金丸は、注目の初球でいきなり150キロを計測するなど2回を投げて1人も出塁を許さなかった。奪った三振は全て空振り。変化球のキレ、最速151キロをマークした直球の威力、制球力と全ての質が高く、欧州打線を制圧した。
受けて「楽しかった」と振り返った山本は、昨季セ・リーグの「最優秀バッテリー賞」を東と受賞している。ともにサウスポーということから、両投手の共通点を問われると、「同じ左なので、軌道は少なからずありますけど、すごく器用だなと。そういうところは似ていると思いました」と証言した。
25歳のDeNA正捕手候補はさらに「(金丸は)プラス東さんにないものを持っていると思いましたし、そこはすごいなと」とも。「受けていて見づらい。打者も見づらいんじゃないかなって勝手にですけど。球の出どころが見づらいので、そこはすごく捕りづらいなと思っていました」と逸材との“出会い”を嬉しそうに語った。
昨季の最多勝&最高勝率を獲得した東の球を受け続けた相棒が認めた金丸の潜在能力の高さ。今秋のドラフトでは1位指名でのプロ入りが確実視されるだけに、さらに注目を集めることになりそうだ。
(湯浅大 / Dai Yuasa)