緊急事態のヤ軍「大きなギャンブルだ」 最強右腕の代役補強へ…浮上した“大谷元同僚”

フィリーズからFAとなっているマイケル・ローレンゼン【写真:ロイター】
フィリーズからFAとなっているマイケル・ローレンゼン【写真:ロイター】

ヤンキースのコールが負傷…大黒柱が抜ける事態に

 ヤンキース投手陣に衝撃が走った。エースとしてチームを支えてきたゲリット・コール投手が、右肘を負傷したことが13日(日本時間14日)に分かった。複数の米メディアが伝えており、最低でも1~2か月の離脱が見込まれるという。そんな中、緊急措置として名前が上がったのが、大谷翔平投手とエンゼルス時代に同僚だった右腕だ。

「ニューヨーク・ポスト紙」の敏腕記者ジョン・ヘイマン氏によると、ヤンキースはマイケル・ローレンゼン投手に興味を持っているという。元々、FA市場にいるブレイク・スネル投手や、ジョーダン・モンゴメリー投手に接触していたものの、エースの故障は“計算外”だったため、先発補強が1枚では心もとない状況だ。

 まさに緊急事態だ。ヤンキースは近年投手陣の負傷が相次いでいた。昨年はFAで獲得したカルロス・ロドン投手が怪我で出遅れ、終わってみれば3勝のみ。2022年に12勝とブレークしたネスター・コルテス投手も昨季は怪我の影響で5勝に終わっていた。

 そんな中、2020年からヤンキースでプレーするコールは1年目の短縮シーズン以降は毎年30試合以上に登板し、エースとして君臨。昨季は念願のサイ・ヤング賞に初めて輝いた。

 米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」は、ロドン、コルテスに加えて新加入したマーカス・ストローマン投手を軸にローテションを組むのは「大きなギャンブルだ」と指摘。加えて「フアン・ソトを獲得する為に5人も放出したので、彼らは2024年はコンテンダーとして挑んでいる」と、負けられない状況であることも説明されている。

 そこで“穴埋め役”そして名前が上がったのがローレンゼンだった。昨季はタイガースとフィリーズで計29試合に登板し、9勝9敗、防御率4.18をマーク。特に前半戦はタイガースで18試合で防御率3.58と好成績を残していた。コストも低く、緊急補強にはピッタリな存在だ。

 同サイトは「突出した活躍とは言えなかったが、パフォーマンスを維持し、投球回数も増えた。防御率4.18は見栄えがあまりよくないかもしれないが、未知の領域(自己最高の投球回数)に到達したあと、ガス欠したことが原因かもしれない。仮に本当の実力が防御率4点台中盤でも、ヤンキースにとっては使い道がある」と分析している。

(Full-Count編集部)

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