“差額”200億円マイナス…敏腕代理人は「落ち目」 失敗相次ぎ米皮肉「ダメだな」
「MLBトレード・ルーマーズ」でスネルの予想契約額は7年298億円だった
パドレスからFAになっていたブレイク・スネル投手が18日(日本時間19日)、ジャイアンツと2年6200万ドル(約92億5600万円)で契約に合意したことを複数の米メディアが報じた。しかし、この契約が報じられると、米ファンからは「ボラスはしくじった」「それだけ?」「ボラス史上最大のしくじり」と、代理人のスコット・ボラス氏への落胆の声が上がっている。
31歳のスネルはレイズ時代の2018年にサイ・ヤング賞に輝くと、昨年はパドレスで14勝9敗、リーグ1位の防御率2.25を記録して2度目の栄誉を手にした。最高のタイミングでFA市場に参戦し、米移籍最大手メディアの「MLBトレード・ルーマーズ」が発表したFAランキングではドジャース・大谷翔平らに続いて全体4位にランクイン。同メディアの予想契約額は7年2億ドル(約298億円)となっていた。
しかし、キャンプインしてもなかなか去就が決まらない。2月下旬にはヤンキースが6年1億6800万ドル(約251億円)のオファーを提示したの報道もあったが、これを代理人のボラス氏が拒否。結局、年数も金額も下がった形で新天地が決まった格好だ。
スネルに限らず、このオフはボラス氏がクライアントを務める有力選手の“苦戦”が目立った。2019年MVPのコーディ・ベリンジャー外野手は同メディアの2位で、予想契約額は12年2億6400万ドル(約394億円)だったが、カブスと3年8000万ドル(約119億円)で再契約。7位のマット・チャップマン内野手は6年1億5000万ドル(約224億円)の予想契約だったものの、ジャイアンツと3年5400万ドル(約80億円)にとどまっている。
かつてはスーパー代理人としての確固たる地位を築いていたボラス氏だが、ここ数年は超大型契約を引き出すことが少なくなり、「ボラスはダメだな。来週シーズンが始まるから必死だったんだろうけど、これはボラスの責任だ」「スコット・ボラスは落ち目だな」「ボラスは衰えてきた。もはや全盛期ではない」と米ファンからも辛辣な声が増えているようだ。
(Full-Count編集部)