ダルビッシュ、大谷に打たれ思わず笑顔「情は入ってた」 対戦前には“私情入れない宣言”
2年ぶり4度目の開幕投手を務めた
■ドジャース 5ー2 パドレス(20日・高尺スカイドーム)
パドレスのダルビッシュ有投手が20日、韓国・ソウルの高尺スカイドームで行われたドジャースとの開幕戦に先発。2年ぶり4度目の開幕マウンドは、3回2/3を投げて2安打3奪三振3四球1失点(自責0)で勝ち負けは付かなった。大谷翔平投手との初対戦については「強い打球を打って、流石だなと思いました」と振り返った。
初回、先頭のムーキー・ベッツ外野手との対戦ではカウント3-1からピッチクロック違反を取られて四球で歩かせた。無死一塁で迎えた大谷翔平投手とのメジャー初対戦では、カウント2-1から遊ゴロに仕留めた。「ピッチクロックもありましたから、ゆっくり楽しむことができなかった」と苦笑いした。続くフレディ・フリーマン内野手に対しては内角からストライクに食い込むツーシームで今季初三振を奪うなど、初回は制球に苦しみながらも14球で終えた。
3回には2死から大谷に痛烈な右前打を許した。18日の会見では「(大谷とは)私情は入れずに1人の打者として対戦したい」と語っていたが、安打を許してしまった後は思わず笑ってしまったという。「ヒット打たれたあと、自分の中ではニコッとしてしまって、なんだかんだ情は入ってたんだなと」と報道陣を笑わせた。
その後は連続四球で満塁に。マックス・マンシー内野手の打席では制球が定まらず不満げな表情を見せる場面もあった。それでもカウント3-2から空振り三振を奪うと、大きな声で吠えた。このイニングを終えた段階で球数は63球とかさんだ。
1点リードで迎えた4回は先頭のテオスカー・ヘルナンデスを打ち取ったかに見えたが、三塁手ウェイドが悪送球。1死三塁からヘイワードに犠飛を打たれ、同点に追いつかれた場面で降板となった。球数は72球で、最速は95.8マイル(約154.2キロ)だった。「あまり状態としては絶好調というわけではなかったですけど、粘りながら試合は作れたと思います」。自責点は0で勝ち負けはつかず、日米通算200勝までは、残り4勝のままとなっている。
(Full-Count編集部)