大谷翔平のマルチHを指揮官は称賛「素晴らしいショー」 13打席連続無安打から復調
試合前まで13打席連続無安打「とにかく正しい状態に見えなかった」
■ドジャース 7ー1 カージナルス(日本時間29日・ロサンゼルス)
ドジャース・大谷翔平投手は28日(日本時間29日)、カージナルスとの本拠地開幕戦に「2番・指名打者」で先発出場し、2試合ぶりのマルチ安打をマークした。3打数2安打1四球で打率.385。本拠地デビュー戦を飾り、デーブ・ロバーツ監督は「ショウヘイは素晴らしいショーを見せてくれた」と称えた。
いきなり本拠地を沸かせた。初回無死一塁、マイコラスのチェンジアップに食らいつき、右翼線へ二塁打を放った。一塁走者・ベッツの三塁ストップを見落として二、三塁間で挟殺アウトとなったが、実戦では14打席ぶり安打となった。
5回1死では右前打。打球速度113.0マイル(約181.9キロ)と痛烈な一打だった。移籍後3試合目で2度目のマルチ安打。ロバーツ監督は「アナハイムのシリーズ(オープン戦)はとにかく正しい状態に見えなかった。でも、今日は(その時よりも)ショウヘイらしいように見えた。序盤にチェンジアップを捉えて二塁打にしていたし、安打も打った。本当に強烈な打球だった。今日の方が断然良かった」と目を見開いた。
1番・ベッツ、3番・フリーマンに一発が飛び出し、MVPトリオが計8打数5安打4打点と躍動した。2番を打つ大谷について、ロバーツ監督は「私は彼が2番を打つのが好きだ。誰かがショウヘイの前に出塁していれば、相手投手にストレスが加わる。(大谷が)5打席に立つアイデアを気に入っている。彼も心地良さを感じていると思う。後ろにはフレディ(フリーマン)もいるし、私から見て(大谷が2番を打つのが)正しく思える」。“ベッタニマン”については「この男たちは本当にいい投手陣相手に打ってくれる。その後ろにはウィル・スミスも待機している」と、今後もチームを引っ張る活躍を期待していた。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)