林家木久扇、巨人戦始球式で異例の謝罪 “お馴染み”衣装で登場「阪神の応援みたいで」

セレモニアルピッチを行った林家木久扇氏【写真:矢口亨】
セレモニアルピッチを行った林家木久扇氏【写真:矢口亨】

55年出演した「笑点」を31日放送回で卒業

■巨人 ー 阪神(30日・東京ドーム)

 86歳の落語家・林家木久扇さんが30日、東京ドームで行われた巨人-阪神戦の始球式を務めた。自身のイメージカラーでもある黄色の着流し姿で登場。「タイガースを応援しているみたいで申し訳ないのですが、これで55年やってきましたので、しようがないですよね」と苦笑いしていた。

 この日、投げる前に一度、バックスクリーンの方向を向いた。「緊張はしなかったけれど、かっこよくしようと思っていたら、反対方向を向いてしまった。キャッチャーはいないし、どこへ投げるんだろうと……」と笑わせた。投球板よりだいぶホームベースに近い位置から投球。何度かバウンドした後、最後はゴロになり、盛んに頭を下げていた。

 巨人、阪神ファンが詰めかけた東京ドームを見まわし、「寄席と違って、人が壁のように入っていて、どれくらいいるんだろうと思いました。あれくらい入ったら、もうかりますよね」と驚きの声を挙げた木久扇さん。55年にわたって出演してきた人気番組「笑点」を、31日の放送回をもって“卒業”する。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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