ド軍の交換依頼を保留「キープする」 数人ダイブで頭強打も…初観戦で“大谷記念球”キャッチ
ジェイソン・パティーノさんが大谷の通算176本塁打をキャッチ
■ドジャース 10ー0 メッツ(日本時間22日・ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平投手は21日(日本時間22日)、本拠地・メッツ戦に「2番・指名打者」で先発出場し、3回の第2打席で8試合ぶりの5号2ランを放った。メジャー通算176本塁打とし、松井秀喜氏を抜いて日本人歴代1位となった。記念球をキャッチしたのが、ロサンゼルス郊外メニフィー在住の48歳ジェイソン・パティーノさんだ。
超ラッキー男だ。右翼スタンド中段の通路付近で観戦していたところ、大谷のホームランボールが転がってきた。「野球を見に来たのは初めて。ボールが転々と転がってきたから拾い上げたんだ。みんなダイブしてきたからぶつかったんだ」。少しだけ頭を痛そうだったが、その表情は充実感でいっぱいだ。
「E6」と記された本塁打ボールをキャッチした後、警備員に連れられて一時退席。球団からサインボールとの交換をオファーされたが、現時点では「キープ」を選択した。試合後に再び球団側と“交渉”するという。「彼ら(ドジャース)はショウヘイのサインボールをオファーしてきたけど、私は実際の(ホームラン)ボールをキャッチしたわけだからね。このボールにサインしてもらえたらクールだね」と笑顔を浮かべた。
周囲は「1000ドル(約15万円)!」と勝手にオークションをスタートさせた。「(松井秀喜氏が)日本出身の選手だと知っている。記録を抜いたんだろ? このボールは価値があるね。ショウヘイがサインしてくれたら、もっと価値が上がる。ドジャースはこのボールを殿堂入り博物館に置きたいんだと思うよ」。興奮を抑えられない様子だった。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)