大谷翔平の日本人最多176HRを指揮官称賛「大きなことだ」 松井秀喜氏にも畏敬の念
ド軍の日本出身者最多本塁打はロバーツ監督の7本「次は私の記録を狙っている」
■ドジャース 10ー0 メッツ(日本時間22日・ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平投手は21日(日本時間22日)、本拠地・メッツ戦に「2番・指名打者」で先発出場し、3回に8試合ぶりの5号2ランを放った。メジャー通算176本塁打とし、松井秀喜氏を抜いて日本人歴代1位に。試合後、デーブ・ロバーツ監督は大谷との爆笑のやり取りを明かした。
“ゴジラ超え”の一発。日本出身選手のホームランリーダーとなったが、大谷の狙いは早くも次に向かっている。ロバーツ監督は笑顔で切り出した。
「彼は『次は私の記録を狙っている』と言っていたよ」
球団の日本出身選手の最多本塁打は、沖縄出身のロバーツ監督の7本。それでも指揮官は現役時代に俊足外野手として活躍。決してパワー自慢の打者ではなかった。会見場に集まった日米メディア約30人の笑いを誘った。
メモリアル弾は3回1死一塁だった。右腕ハウザーの真ん中スライダーをフルスイング。右翼席中段へ飛び込む先制2ランは、打った瞬間に分かる完璧な一発だった。指揮官は感慨深げに振り返った。
「いい得点だった。ヒデキ・マツイは素晴らしい選手で、強打者であり、ワールドチャンピオンも経験した。ドキュメンタリーを見て、ショウヘイが彼のことを尊敬していることは知っていた。だから、その記録を抜いたことは大きなことだ。ショウヘイは全ての記録を破ろうとしている」
大谷も試合後に報道陣の取材に対応。米メディアから「次の目標はマツイのようにポストシーズンで活躍することか?」と問われ、「その前に監督の記録を抜きたいと思います」と話し、笑いを誘った。新たなチームに着実にフィットしていることを感じさせる一幕だった。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)