トラウト超え「打率.314&OPS.930」 凡ミス連発も…エ軍“未完の大器”の打撃覚醒
■エンゼルス 7ー4 オリオールズ(日本時間24日・アナハイム)
エンゼルスの“未完の大器”が、ついに打撃で覚醒の兆しを見せている。ジョー・アデル外野手は23日(日本時間24日)、本拠地で行われたオリオールズ戦に「7番・右翼」で先発出場。3打数2安打1打点1死球の活躍で、7-4での勝利に貢献した。17試合に出場し打率.314、2本塁打、OPS.930と打棒が止まらない。
1点リードの2回、1死走者なしの場面で二塁打を放ちチャンスメーク。続くレンヒーフォの適時打でホームを踏んだ。3回には2死二塁のチャンスで初球を中前へ弾き返し適時打。5回1死一塁では、不運な二直で併殺に倒れたが、8回1死走者なしから死球で3出塁。直後に牽制死となったが、許される活躍だった。
25歳のアデルは2017年ドラフト1巡目(全体10位)でエンゼルスに指名され、2020年にメジャーデビュー。マイナーを駆け上がったが、レギュラー定着できず5年目を迎えていた。凡ミスも目立ち、10日(同11日)には二盗に成功した直後に塁を離れ、指揮官に「私たち全員が恥ずかしいと思った」と指摘された。
まだ17試合とサンプルは少ないが、これまでの自己最高は2021年の打率.246。規定打席には乗っていないものの、チームの顔でもあるマイク・トラウト外野手のOPS.904を上回っている。得点圏打率.375という勝負強さに加え、6盗塁とマイナー時代には高く評価された自慢の身体能力の高さを生かし始めている。
(Full-Count編集部)