山本由伸が「死ぬところだったと」 顔面付近169キロも…指揮官にジョーク飛ばしゼロ封
5回に169キロのライナーが顔面付近に…マウンドでロバーツ監督に「死ぬところだったと」
■ドジャース 2ー1 ナショナルズ(日本時間26日・ワシントンDC)
ドジャース・山本由伸投手は25日(日本時間26日)、敵地・ナショナルズ戦で6回4安打無失点の好投を見せ、メジャー2勝目を挙げた。試合中には顔面付近にライナーが飛びヒヤリとしながら好捕する場面も。試合後、デーブ・ロバーツ監督は「彼は『もう少しで死ぬところだった』と、言っていた。(その発言は)とても面白いと思ったよ」といたずらっぽく笑った。
この日、初回2死でオリックス時代のチームメート、メネセスから最初の三振を奪うと、3回、4回は二塁打を許し、ピンチを作る場面もあったが、後続を断った。97球を投げストライクは70球。「速球を両隅に投げていたので、効果的だった。制球は素晴らしかった。ストライク先行で、0-1のカウントが多かった。三振もたくさん奪っていたし、長いイニング投げてくれた」と指揮官は大絶賛だった。
これで2試合連続のクオリティスタート(6回以上で自責3以内)。ロバーツ監督は「結果はご覧の通りだ」「彼がチームに加わってから、一番の先発だったと思う。この2登板、素晴らしい投球を見せている」と続けた。
5回先頭ではロサリオの放った打球速度104.8マイル(約168.7キロ)のライナーが顔面付近に飛んだ。山本は顔を避けながら、グラブを差し出しキャッチ。ヒヤリとした場面だったが、心配し駆け寄ったロバーツ監督へジョークを飛ばした。「登板中に冗談を言えるのはいいことだと思う。いいリセットができたんじゃないかな」と成長を実感していた。
オリックス時代には3度のゴールデングラブ賞に輝いた実績の持ち主。「とても驚いた。反応力が求められるプレーだ。彼は素晴らしい守備力の持ち主だ。キャッチできたことは、大変よかったと思う」と称賛をやめなかった。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)