ド軍が抱える“泣き所” 故障の剛腕、メド立たず…早期復帰は「現実的ではない」

ドジャースのブラスダー・グラテロル【写真:Getty Images】
ドジャースのブラスダー・グラテロル【写真:Getty Images】

IL入りのド軍グラテロルは復帰に向けた投球プログラムを中止 

 右肩の違和感で負傷者リスト(IL)入りしているドジャースの剛腕ブラスダー・グラテロル投手が、投球プログラムを停止。復帰のメドが立たない状況であることが明らかになった。米メディアが伝えている。地区首位を走っているが、救援陣に不安を抱えるチームにとっては悩ましい事態となっている。

 米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」は米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のドジャース番を務めるファビアン・アルダヤ記者の情報を引用する形で詳報。右腕は実施していた投球プログラムを取りやめたと、デーブ・ロバーツ監督が明かした。投球の際に依然違和感があるそうで、チームが予想していたほど回復していないという。

 25歳右腕は2019年にツインズでメジャーデビュー。2020年2月に前田健太投手(現タイガース)との交換トレードでドジャース入りした。昨季は平均98.6マイル(約158.7キロ)の高速シンカーを武器に68登板で4勝2敗7セーブ、防御率1.20をマークした。5月中旬の復帰を目指していたが、「もう現実的ではない」と指揮官。具体的な復帰時期に言及せず、「長いプログラム」が必要だと説明したという。

 25日(日本時間26日)時点で首位に立つドジャースだが、懸案の1つがブルペン。救援防御率はメジャー16位の4.04。エバン・フィリップス、ダニエル・ハドソン、ライアン・ヤーブロー、アレックス・ベシア以外は不安定な投球が続く。シーズン序盤だが、既にメジャー最多タイの15人の救援投手を起用している。健康なグラテロルがもたらす継続性と安定性はロバーツ監督の「構想から外れてしまったようだ」と伝えている。

 大谷翔平投手、ムーキー・ベッツ内野手らがスターがずらりと並ぶ打線は超強力。一方で、不安を抱える救援陣の整備が、大きな課題となっている。

(Full-Count編集部)

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