今永昇太「歓声をアラームに」 報道陣爆笑…防御率はMLBトップ「まだまだ未完成」
8回に逆転2ランを浴びて6連勝はお預け
■カブス 3ー2 パドレス(日本時間8日・シカゴ)
カブスの今永昇太投手が7日(日本時間8日)、本拠地パドレス戦に先発し、7回0/3を投げて7安打8奪三振2失点。7回まで無失点投球だったが、自己最長となる8回のマウンドで、逆転2ランを浴びて降板となった。防御率はメジャートップの1.08。試合後は「8回にマウンドに上がるという信頼をこの7試合で得られたというのは、僕としては価値がある」と手応えを口にした。チームはサヨナラ勝ちしたため黒星は付かなかった。
開幕から5連勝。圧倒的な投球を見せていた左腕はこの日も好調だった。5回まで2安打1四球の快投。6回には1死一、二塁のピントを招いたが、マチャドとボガーツの強打者2人を連続三振に仕留め、場内は大歓声。今永も雄叫びをあげてガッツポーズした。「歓声を受けたあの瞬間は幸せ。あと最近寝起きが悪いので、あの歓声をアラームにしたらスッキリ起きれるかなと思います」と話し、米メディアの記者たちも爆笑だった。
8回は代打で登場したアラエスに二塁内野安打を許し、プロファーに逆転弾を浴びてしまった。それでもその裏、カブスはモレルの犠飛で同点に追いつき、9回にブッシュがサヨナラ弾を放った。
防御率は0点台から1点台に乗ったものの、堂々のメジャートップとなっている。「僕は自分の事をいい投手だと思わないようにしていますし、そういう風に思うことによって油断が生まれると思っている。自分はまだまだ未完成であって、これからこのチームとともに完成に向かっていくという気持ちを持っている」と謙虚な姿勢は崩さなかった。
メジャーデビューから無傷の6連勝となれば、2002年の石井一久(ドジャース)、2014年の田中将大投手(ヤンキース)に続いて3人目だったが、偉業達成は次回に持ち越しとなった。
(Full-Count編集部)