「オオタニは話さない」 水原問題でド軍再び“厳戒態勢”…広報が見せた大谷への配慮
試合中に水原容疑者が罪を認めたと発表
■ドジャース 3ー1 マーリンズ(日本時間9日・ロサンゼルス)
ドジャース・大谷翔平投手は8日(日本時間9日)、本拠地・マーリンズ戦に「2番・指名打者」で出場し、4打数無安打2三振で今季初の2戦連続ノーヒットだった。試合中には、元通訳の水原一平被告が司法取引に応じ、銀行詐欺と虚偽の納税申告の罪状を認めたと米連邦検察が発表。試合後の取材では厳戒態勢が敷かれていた。
この日、試合が中盤に差し掛かったころ、米メディアが一斉に水原容疑者の有罪同意を報じた。試合後、デーブ・ロバーツ監督には「少し前にイッペイ・ミズハラが銀行詐欺の件で罪状を認めたけど、それについての見解は」と質問が飛ぶなど、関心事となっていた。
その後、クラブハウスがオープンされる前、広報が「今日はオオタニは話さない」と厳しい表情で一言。ドアが開いても大谷の姿はなかった。
4月24日(同25日)のナショナルズ戦の前に応じた取材では、ワシントンメディアから水原容疑者に関する質問に「失った、それ以上にでも、チームメート、チームもそうですけど、この件でサポートしてもらっている人がたくさんいる」と前を向いていた。さらに新たな通訳であるウィル・アイアトン氏をイジる場面もあった。
開幕戦の大騒動から1か月半。「野球に集中」と言い続けた通り、ここまで打率.355、11本塁打、27打点、OPS1.103をマークしている。広報の制止はそんな大谷への配慮でもあった。誰もがおさまることを願っている水原容疑者の罪状認否は14日(同15日)に予定されている。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)