大谷翔平の苦悩「睡眠が足りていない日も」 昨季は見せなかった弱音…取材で感じた変化
水原被告が罪状認否で出廷「睡眠が足りていない日もあった」
■ドジャース 10ー2 ジャイアンツ(日本時間15日・サンフランシスコ)
ドジャース・大谷翔平投手は14日(日本時間15日)、敵地・ジャイアンツ戦に「2番・指名打者」で出場し、今季12号ソロを含む3安打を放った。試合後の取材では「睡眠が足りていないなって日がちょっと続いていました」。開幕から激動の2か月を振り返り、本音を漏らすこともあった。
この日、元通訳の水原一平被告が罪状認否で出廷。記者からは間接的に騒動についての質問が飛んだ。大谷が睡眠不足を明かすのは珍しかった。12日(同13日)の敵地・パドレス戦前の取材で、新生活後も睡眠は「比較的取れている」と話していた。そのため、睡眠が足りないという悩みはないと思っていた。
5月に入り取材対応はすでに5回目。昨年まで、取材は登板終了後に限られ、右肘の靱帯損傷が発覚して以降はシーズン終了まで話すことはなかった。取材対応の時間が長くなっただけでなく、大谷自身の言葉にも変化が見えた。
12日(同13日)の取材では自ら腰の状況について説明。「大事をとって、という感じです」。この日も「まだ100ではない」と話していた。常に出場することを考えていた昨季は「チームに迷惑をかける状態じゃない」と自身の体の状況を詳しく説明することは少なかった。
エンゼルスの球団関係者も「大谷さん、よく話しますね」と変化を実感していた。記者と話す場面も昨季よりも多くなった。ドジャースと10年7億ドル(約1071億円)の契約を結び、結婚に、水原被告の騒動。新天地で大谷自身も変わりつつある。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)