指摘で“激変”…打率.095→.379 チャンスに弱かった大谷翔平、指揮官が評価した我慢

レッズ戦に出場したドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】
レッズ戦に出場したドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】

粘った末に右前打…指揮官も「打てる球を振っている」

■ドジャース 3ー2 レッズ(日本時間20日・ロサンゼルス)

 ドジャース・大谷翔平投手は19日(日本時間20日)、本拠地・レッズ戦で移籍後初のサヨナラ打を放った。同点の10回2死一、二塁。“弱い”と言われてきた得点圏で快音を響かせた。デーブ・ロバーツ監督も変化を実感している。

 厳しい球をファウルで凌ぎ、迎えた6球目。内角の直球を右前に弾き返した。「初球も良いところでしたけど、そこは見送ってよかったのかなと」。長打は狙わなかった。チームの勝利が決まると、チームメートから手荒い祝福を受けた。

 今季、シーズン開幕から得点圏での不振に苦しんだ。約1か月前の4月20日(同21日)の時点で21打数2安打で打率.095。ロバーツ監督から「ストライクゾーンをコントールしないといけない」と指摘を受けることがあった。

 指摘以降、大谷は得点圏での打率は29打数11安打の打率.379と変化。大谷自身もサヨナラ打を打った試合後、「ゾーンの確認だけしないといけないので、毎打席どういう状況でもそれだけは徹底して。それができてれば良い結果でつながるんじゃないかなと思います」と重要性を話していた。

 ロバーツ監督も「ショウヘイは他の選手よりストライクゾーンをカバーできるけど、この4週間、彼のストライクゾーンがとても不変的で、打てる球を振っている」と分析。「出塁したい場面やヒットが欲しい場面でもストライクゾーンを上手く捜査できている」と評価した。

 サヨナラ打は、エンゼルス時代の2020年9月4日(同5日)のアストロズ戦以来2度目。当時は新型コロナウイルスが蔓延しており、密集できず、あっさりとした祝福だった。今回はテオスカー・ヘルナンデスがウォータージャグで大谷に歓喜のシャワー。試合から約10分後、濡れた髪のまま取材に応じた大谷は、勝利を噛みしめるように言葉を紡いでいた。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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