大谷翔平、異例すぎる「WAR」トップ浮上 指名打者では史上初…2年連続MVPへ視界良好
移籍後初のサヨナラ打、「ファングラフス」のWARを3.1まで伸ばした
■ドジャース 3ー2 レッズ(日本時間20日・ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平投手が、打撃、走塁、守備、投球を総合的に評価して選手の貢献度を表す指標「WAR」でメジャートップに浮上した。19日(日本時間20日)に本拠地で行われたレッズ戦に「2番・指名打者」で出場し、移籍後初のサヨナラ打。米データサイト「ファングラフス」のWARを3.1まで伸ばした。
同点で迎えた10回2死一、二塁で、相手守護神のディアスと対戦。追い込まれたがファウルで粘ると、6球目の内角低めフォーシームを捉えた。一、二塁間を破ると、二塁走者のヘイワードが生還。笑顔でチームメートとハイタッチすると、大量の水をかけられる手荒い祝福を受けた。球場は大歓声に包まれた。
MVP争いでも重要な要素になっているWAR。守備をしない分だけ減点となる指名打者は不利とされている。シーズンの65%以上をDHで出場した選手の歴代最高は、1995年にエドガー・マルティネスが記録した7.0。大谷は今季48試合で3.1をマークしており、162試合に換算すると10.7で歴代最高を更新するペースだ。
また、指名打者を主戦場でMVPに輝いた選手は誰ひとりとしていない。マルティネスが打率.356、29本塁打、OPS1.107を記録した1995年には、打率.300、39本塁打、OPS.963のモー・ボーンがMVPを受賞している。大谷と同じ3.1で並ぶのは、自身の直前を打つムーキー・ベッツ。どのような争いになるだろうか。
(Full-Count編集部)