大谷翔平の奇襲は「2点だ」 指揮官が辛口ジョーク…状況判断を大絶賛「とても驚いた」
初回の第1打席で初球をバント安打「考えながらプレーできる選手が好き」
■ドジャース 6ー4 Dバックス(日本時間21日・ロサンゼルス)
ドジャース・大谷翔平投手は20日(日本時間21日)、本拠地・ダイヤモンドバックス戦に「2番・指名打者」で出場し、初回1死の第1打席でバント安打を決めた。2年ぶりに決めた“奇襲”に驚いたのは敵軍だけではない。デーブ・ロバーツ監督も「とても驚いたよ。うれしい驚きだよ」と笑った。
初回1死で迎えた第1打席の初球だった。左腕マンティプリーの内角のシンカーをセフティーバント。マンティプリーの一塁への送球が逸れ、内野安打となった。昨年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でもバント安打を決める場面があったが、公式戦では2022年4月20日(同21日)のアストロズ戦以来。2年ぶりの奇襲に本拠地でもどよめきが起こった。
指揮官にも予想外のプレーだった。「あまりいいバントとは言えなかったけど、彼はものすごく速く走ることができる。予想はしていなかった。あの場面で彼はバントをすることがグッドプレーだと考えた」と分析。「グッドプレーだった」と絶賛し「私は考えながらプレーできる選手が好きだ。彼はそれができている」と加えた。
大谷の打席では三塁のスアレスが遊撃側の深い位置に守っていた。指揮官は「彼は気が付いたんだよ。もちろんとてつもない強打をすることができるから、スアレスは随分と後ろに守っていた。だから、バントを試みたんだ」と咄嗟の判断を評価していた。
自身も現役時代、2003年に16度のセーフティバントを成功させている。「この日のバントを10段階で評価すると?」という質問に対しては「2点かな」と辛口ジョーク。それでも「でも結果は10点だったよ」と笑顔を見せ、報道陣を笑わせた。