大谷翔平、走塁前からあった“異変の予兆” 打率急降下…大きく変わった打撃フォーム
17日に牽制球直撃…以降は打率.219と急降下
■レッズ 3ー1 ドジャース(日本時間26日・シンシナティ)
ドジャース・大谷翔平投手は25日(日本時間26日)、敵地・レッズ戦で今季2度目の3三振を喫した。三塁打を放った際には全力疾走をしない場面も。試合後、デーブ・ロバーツ監督は16日(同17日)に牽制球が左ハムストリングに直撃した影響と説明した。指揮官は軽傷を強調していたが、打席の立ち姿から違和感もあった。
この日、初回の第1打席は見逃し三振、第2打席は空振り三振。6回1死の第3打席で低めの変化球を捉えて右翼線へ三塁打を放ったが、全力疾走せず。ギリギリでセーフになった。8回2死の第4打席は低めのスイーパーに空振り三振。スイングに力がこもっていないようにも見えた。
牽制球が直撃するまで、5月は月間打率.452(42打数19安打)、5本塁打、11打点と好スタートを切っていた。一方、16日(同17日)以降で見ると、打率.219(32打数7安打)、1本塁打、5打点。サヨナラ打や「大谷翔平の日」に劇的な本塁打こそあったが、総じてみると打撃指標は急降下していた。
打撃フォームも試行錯誤しているように思えた。以前から左投手を相手にする際に、スタンスをオープンにすることはあったが、直近は右投手を相手にしてもオープンスタンスで構える場面もあった。
この日の試合前、ロバート・バンスコヨック打撃コーチは「気分や投手(がリリースする)角度によって、細かい修正を行う。特に新しいことではない。特別なことではないよ」と説明していた。しかし、オーバースローの右腕相手にも大きく開く場面も。今考えると、患部を庇いながら、打ちやすい打撃フォームを模索していたようにも思える。
指揮官が「張りではない」と軽傷を強調したように、試合後は患部に湿布やテーピングはせず、通常通り歩いていた。一方で、10日が経っても全力疾走に支障が出るのは少し気になるところ。いずれにせよ、万全な状態に戻るまで、無理は禁物だ。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)