外崎修汰、初の自伝『マイペースでいいじゃん!』 りんご農園の長男からプロ野球選手へ

西武・外崎修汰が上梓した初の自伝『マイペースでいいじゃん!』【画像提供:ベースボール・マガジン社】
西武・外崎修汰が上梓した初の自伝『マイペースでいいじゃん!』【画像提供:ベースボール・マガジン社】

外崎のマイペースな野球人生を書籍で追いかける

 西武の外崎修汰内野手が22日、初の自伝『マイペースでいいじゃん!』(ベースボール・マガジン社)を上梓。今季2年目となった「パテレアンバサダー」について言及あり、さらに発売前にもかかわらず重版がかかるほど、ライオンズファン待望の一冊らしい……との噂を聞き、さっそく手にとってみた。

 外崎といえば、代名詞が多い選手だ。老若男女が唱和する「アップルパンチ」に、「パテレ」でおなじみとなったコミカルな動き、ゴールデングラブ賞2度の受賞歴を持つ堅実な守備やシュアなバッティング、4年連続20盗塁以上を記録とチームへの貢献度も高い。

 だが、外崎が自分自身を表すなら、本のタイトルにもなった「自他ともに認めるマイペース」だという。「『まあ、仕方ないよ』と思える性格が良かったのかもしれません」とあるように、本書で綴られるエピソードからは自分の軸を持ちつつも、素朴で素直、周囲の選手やスタッフに気を配れるやさしい人柄が垣間見える。

 りんご農園の長男として生まれ、「『絶対にプロ野球選手になりたい!』ではなく、『野球でご飯が食べられたらいいな』と思っていた」というアマチュア時代から、入団、ユーティリティとして模索の日々、二塁手レギュラー獲得、2年連続のリーグ優勝。着々と上り詰めていくなかで迎えたFA権取得とライオンズ残留の心境が、本人の言葉で丁寧に語られている。そして、中堅からベテランとなりつつある10年目の今年、心技体で変わったこと、あるいは変わらない、変えていないこととは。SNSの更新も頻繁ではないがゆえに、今まであまり語られたことがなかった胸の内が明かされている。

 さらには、二遊間コンビ“トノゲン”の相方、源田壮亮内野手とのリラックスした普段の会話が楽しめるスペシャル対談も、本書でチェックしたい。

 さて、我々が気になることといえば、やはり「パテレアンバサダー」としての側面。「パーソル パ・リーグTV」公式YouTubeで、向かってくるボール球を避ける仕草や、捕球や送球時のリアクションの切り抜き動画が話題になったが、冒頭文によると、「その“顔芸”、本人は至って普通にやっているだけです」とのこと。真剣勝負のなかで時折見せる“素”の一面に感じる親しみやすさ。それがファンから愛されるゆえんなのだろう。

(「パ・リーグ インサイト」編集部)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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