秘密裏の結婚…大谷翔平に重なるヤ軍のレジェンド NYでも「誰も私生活を知らなかった」
エンゼルス時代から大谷を見てきたホセ・モタ氏が語る結婚について
昨年12月にドジャース・大谷翔平投手が誕生してから6月で半年になる。真美子夫人との結婚や元通訳・水原一平被告の事件……。怒涛の半年間を名物レポーター、ホセ・モタ氏が振り返った。「結婚には驚いていないよ。彼のことを思うと嬉しいよ」。心の底から祝福していた。
ドジャースの地元放送局「スポーツネット・ロサンゼルス」でスペイン語の実況、解説を務めるモタ氏は2022年2月までエンゼルス地元放送局「バリー・スポーツ・ウェスト」のレポーターを務めてきた。親日家として知られる同氏は実況中にも「サンシン」と日本語を使ってレポートすることも。大谷とも親交が深かった。
2022年にドジャース放送局へ“移籍”。その2年後に大谷がドジャースへ加入した。「いつの日かドジャーブルーの彼と再会できることを祈っていたよ。だから、とても感謝しているよ」。再び大谷をレポートできることが何よりもうれしかった。
エンゼルス時代から大谷を見てきたモタ氏にとって結婚に驚きはなかったという。「ショウヘイは日本にいた時、(結婚するという)目標を公にしていたからね。(発表まで)極秘にしていたことは良いことだと思う」と振り返った。
ジーター氏との共通点「NYでは彼の私生活なんて誰も知らなかった」
発表までチームメートですら知らなかった結婚。モタ氏が思い起こしたのはデレク・ジーター氏だ。ヤンキース一筋20年で通算3465安打を放った大スターだが、私生活はベールに包まれていた。「ニューヨークでは(現役時代)デレク・ジーターの私生活なんて誰も知らなかった。ショウヘイもジーターみたいだね」と比べる。
水原被告の事件など、世間を揺るがす大きなニュースがありながら、1日(日本時間2日)終了時点で打率.329、14本塁打、38打点、OPS.999をマークしている。モタ氏は真美子夫人、そして愛犬の存在が力になっているとも語る。「家に帰ったら奥さんと犬がいる。色んなことを上手に対処したことに、私は本当に尊敬の念を抱いているんだ」。
モタ氏が実況を行う放送ブースはスイートルームと同じドジャースタジアムの5階バックネット裏にある。試合の際には何度も真美子夫人が愛犬「デコピン」を連れて歩く姿を見たという。「彼にとって野球は仕事だから、(仕事の)責任を理解をしてくれる人が必要だ。彼女は元アスリートだから、彼の仕事を理解しているだろうね」。2人と1匹で新たな道を歩み始めた大谷を、放送席から見守っている。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)