エ軍番記者も「量刑どうなりそう?」 無視できぬ水原裁判…野球界で広がる賭博問題
水原被告が有罪答弁…計58回「Yes」
ドジャース・大谷翔平投手の元通訳である水原一平被告の一連の騒動は、4日(日本時間5日)の有罪答弁で水原被告が有罪を認めたことで一段落を迎えた。元はと言えば、賭博から始まった大事件。他球団も他人事とは思っていない。
水原被告は黒スーツに白いシャツで米カリフォルニア州サンタアナの連邦地裁に登場。判事からの問いかけに計58回の「Yes,sir」と答えると、最後は罪に問われている銀行詐欺、虚偽の納税申告について「ギルティ」とそれぞれ罪を認めた。
同日、エンゼルスタジアムで行われたエンゼルス-パドレス戦。昨季まで大谷、水原被告を取材していたMLB公式サイトのエンゼルス番、レット・ボリンジャー記者が「量刑はどうなりそうなの?」と問いかけた。「最大で33年。減刑される見込みです」と返すと目を見開いて驚いたような表情を見せた。
この事件は決してドジャースだけの問題ではない。古巣エンゼルスでは昨季まで在籍したフレディ・フレッチャー内野手が違法賭博に関与していた疑いが米メディアによって報じられた。また、同日、パドレスのトゥクピタ・マルカーノ内野手が野球賭博を行い、永久追放処分を受けた。
パドレスのマイク・シルト監督も「野球界はこのことを深刻に受け止めている。私もそうあるべきだと思う」と野球界全体の問題として見ている。MLB全体でも大きな問題となりつつある。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)