エ軍アデルに浮上したトレード説 GMは「大きな見返り」求めるも…絶望的なPO進出
テイラー・ウォード、ジョー・アデルが放出候補として挙がっている
■アストロズ 7ー1 エンゼルス(日本時間8日・アナハイム)
エンゼルスは7日(日本時間8日)の本拠地アストロズ戦に敗れ、今季成績は24勝39敗。地区最下位に沈み、2014年を最後に遠ざかるプレーオフ進出へ苦しい状況となっている。米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」は今夏の移籍市場で売り手に回り、テイラー・ウォード外野手、ジョー・アデル外野手を放出する可能性を指摘している。
記事は米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」の元記者ロバート・マレー氏の話を引用。エンゼルスはウォードに関する「複数ある問い合わせを聞いている」と伝えた。また、米スポーツ局「ESPN」のジェフ・パッサン記者の情報として、ウォードとアデルを妥当なトレード候補として挙げ、ペリー・ミナシアンGMはいずれの選手を放出する場合、「大きな見返り」を求めていると伝えた。
昨オフにFAとなった大谷翔平投手がドジャースに移籍。大黒柱のマイク・トラウト外野手をはじめ、ロバート・スティーブンソン投手やアンソニー・レンドン内野手らが負傷者リスト(IL)入り。不調の選手も多く、記事は「複数の怪我や不調によって、良い結果に繋がっていない」「今夏売り手に回るのは驚くべきことではない」と指摘する。野球専門の米データサイト「ファングラフス」のプレーオフ進出確率によると、6日(同7日)時点で僅か0.6%だという。
30歳のウォードは今季62試合出場で打率.254、11本塁打をマーク。「アップグレードを図りたいチームにとっては魅力的な選手だ」とし、候補球団に外野手が手薄なフィリーズ、ロイヤルズ、ブレーブス、打線にテコ入れが必要なマリナーズ、他にもカージナルス、ドジャース、レンジャーズ、ダイヤモンドバックスなどが獲得を目指す可能性があると伝えている。かつての有望株で25歳のアデルは今季、打率.154ながら11本塁打を放っている。
パッサン記者は、ウォードは2026年まで、アデルは2027年終了までチームが保有できる。ミナシアンGMはいずれかを放出する場合は大きな見返りを求めているが、球界最悪のファームシステムを早急に改善する必要があると述べ、他にも放出候補がいるとしている。苦境が続くエンゼルス。果たしてどんな手を打つだろうか。
(Full-Count編集部)