ロッテの“中1選手”が初の練習参加…黒木コーチからは先発を“打診”、守護神からも激励
「TEAMMATES事業」を通して4月にロッテに“入団”した山崎悠成くん
認定NPO法人Being ALIVE Japanが運営する「TEAMMATES事業」を通して、今年4月に千葉ロッテに入団した中学1年生の山崎悠成くん(以下、YUSEI選手)が、ZOZOマリンスタジアムでのチーム練習に初めて参加した。
4月の入団会見以来、約1か月半ぶりにユニホームを着たYUSEI選手は、やや緊張した様子で球場入り。それでも、投手陣のウオーミングアップの見学前には佐々木朗希投手と談笑するなど、徐々にチームメートたちと距離を縮めていた。
投手登録ということで、黒木知宏投手コーチと小野晋吾投手コーチにあいさつ。黒木コーチからは「先発と中継ぎどっちがいい? 先発でいくか!」との言葉をかけられながらグータッチ。9月に始球式での“先発登板”が予定されているYUSEI選手へ、益田直也投手も「一緒に頑張ろう!」と激励した。
内野に移動すると、根元俊一内野守備兼走塁コーチにボールを渡すなどノックのお手伝いも。初めての練習補助を「いい経験になりました」と振り返った。
そして、お待ちかねのランチタイム。「本日のおすすめ」の牛カルビを注文し、お茶碗いっぱいにご飯をよそう。副菜もたっぷり盛り付けていると、居合わせた和田康士朗外野手も「俺より食べられるなぁ」と感心。「お昼ご飯が一番楽しみ」と話していただけに「ごちそうさまでした!」としっかり完食した。
おいしいご飯でパワーチャージした後は、室内練習場にて投球と打撃の練習を行った。マリーンズ・ベースボールアカデミーの武藤一邦コーチ指導のもと、まずは投球練習から。「トントン、くるっ」という掛け声で肘の位置を確認し、体を回転させて投げる。「もう少し上の方に投げるイメージで」などのアドバイスを受け、少しずつ投球距離を伸ばしていった。続いて、バットを持ったYUSEI選手。バッティングは人生で初めてだというが、次々と快音を響かせ、「そうそう、そういう感じ!」と武藤コーチもグッドサインを送った。
練習後、武藤コーチから「お家でも握って感触をつかんでいってね」と手渡されたボールを大事そうに持ちながらインタビューに応じたYUSEI選手は「特にバッティング練習が楽しかったです」と充実した表情で振り返った。次回は「ロッテ浦和球場で選手とお話がしたい」と、ファーム本拠地での活動にも意欲を見せた。千葉ロッテの選手として、これからますます成長するYUSEI選手の姿が楽しみで仕方ない。
(「パ・リーグインサイト」高橋優奈)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)